松沢呉一のビバノン・ライフ

コロナ対策が犯罪者を生み出した—ワーキングホリデー制度は迷惑日本人を増産中-(松沢呉一)

シンガポールで鞭打刑が確定した日本人は同情の余地なし、ベラルーシの「日本人スパイ」も軽率すぎる—迷惑日本人たち」の続きです。

 

 

タイで捕まった持続化給付金不正受給者

 

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持続化給付金の詐取がバレて海外に逃亡しただけだったら、日本に対しての迷惑に留まりしょうが、タイで逮捕されながら護送車を奪って逃走したこと、空港で騒いだこと(騒いだのは取材陣とも言えますが、その原因を作ったのは容疑者)。

 

 

こんなに覇気のない「糞食らえ」は初めて聞きましたし、こんなに覇気のない頭突きは初めて見ました。

持続化給付金で助かった人は多いでしょうし、潰れなくて済んだ会社もあるでしょう。そのために、一定の不正受給が出るのはやむを得ないとの考えはあっていいのですが、そもそも店が営業短縮、営業自粛をしなければよかっただけです。

今現在も、新型コロナはKP.3となって、なお感染者が出続けてます。健康体であれば心配はない、つまり免疫力が低下する老人や基礎疾患のある人は重症化し、死亡するリスクがあります。今までと一緒。でも、営業短縮、営業自粛なんてしてませんね。最初からこれでよかったのです。私を含めて、そう主張していた人たちがそこそこいました。意味のないことをやった上に、不正受給をする犯罪者を生み出しました。

これについては改めてやろうと思います。

 

 

ワーホリ悲惨物語

 

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最近見た「迷惑日本人」集団。

 

 

以前は「ワーキングホリデーは高収入の仕事をしながら、ダイビングを楽しんで、英語を学んで世界中から来ている人たちと友だちになれる」とバラ色の生活をメディアがばら撒いてましたが、最近はインターネットでワーホリ悲惨話を当事者がよく語っています。貯金が尽きて帰国した人も多く、この動画の中にあるように、農場の狭い部屋に住んで長時間労働を強いられ、わずかな賃金しか払われず、ダイビングを楽しむことも、英語を覚えることもできないといった話。

 

 

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