フランスの国会議員がバルニエ首相にUBIソフトの救済を要請—関ヶ原鉄砲隊パクリ問題はなお気が抜けない-(松沢呉一)
「UBIソフトのストライキに登場したSTJVのプログレス・プライド・フラッグ—経営陣と労働者は表裏一体?」の続きです。
フランス政府はUBIソフトの窮状に手を差し伸べるか?
一時流れていた「テンセントによる買収話は流れた」という情報には続報がなく、ガセだった可能性が高そうです。
フランスの公共放送フランス24でも、なお買収の話を前提にしており、これよると、国会議員がUBIソフトを救済するようにミシェル・バルニエ首相に要請したらしいですよ。
首相側は何も言っておらず。
そりゃ、国の看板となっているゲーム会社が中国のものになるのが耐えられないフランス人は多いでしょうが、自業自得でこうなったのに、税金を投下することに抵抗する国民も多いでしょう。ゲームに興味のない人たちには「だったら潰れろ」と思うのが多いと想像します。
ポリコレが強まったことが原因であるとの意見を軽く紹介しつつ、レポーターはそれを否定し、「答えは単純で、UBIのゲームが少し退屈なせいだ」みたいなことを口にしています。そっちの方が救いようがないような。
これに対するフランス人の反応を知りたかったのですが、上の動画はフランス24の英語版チャンネルのもので、コメ欄は英語ばかりです。フランス24本体のチャンネルではこの動画が見つかりません。探し方が悪いのか、「UBIのゲームは少し退屈」と言われたUBIソフトがクレームをつけて削除したのかな。
関ヶ原鉄砲隊パクリ問題が解決するかもしれないが、なお気を抜けない
では、次の話。
昨日、やっと関ヶ原鉄砲隊の一件に動きがありました。
ゲーム内の違法複製は削除するとしながら、すでに印刷されたアートブックはそのまま出すと言っていたのは7月のことです。
常識的に考えれば、「もう間に合わないので、その分、使用料をお支払いします、お受けしていただけませんか」と丁重にお願いするところですが、話がついたかのようにごまかす。どこまでもゲス。
ここから、幾度も問い合わせ、無視されていましたが、3ヶ月半も経ってやっと解決しそうです。
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