松沢呉一のビバノン・ライフ

ジョニー・ソマリの場合—フォロワーを増やしたい目立ちたがり屋の失敗[後編]-(松沢呉一)

ミロ・モアレをパクった韓国人アインによる「鴎鴎亭ボックス女」—フォロワーを増やしたい目立ちたがり屋の失敗[前編]」の続きです。

 

 

ジョニー・ソマリ、元海軍特殊部隊員に殴られる

 

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ジョニー・ソマリは、日本滞在時以上に韓国で大騒動になっており、テレビでも大きく扱われています。

昨日は、海軍特殊部隊に所属していた韓国人YouTuberに襲撃されました。

以下は韓国政府系英語放送です。

 

 

この前に、ソマリは出国しようと空港まで行ったのですが、いくつかの容疑で警察は捜査しており、出国はできず。

殴ったYouTuberはその場で逮捕されますが、一躍ヒーローになり、保釈金を出すと名乗り出た人も現れました。罰金刑になるでしょうが、これも出す人がいくらでもいましょう。

一方で、「暴力はいけない」と言っている人たちもいますけど、他に有効な方法がありますかね。

 

 

「法で裁かれるのは当然。しかし、その行為は支持する」の例

 

vivanon_sentence「どういう法律に触れるのか」を検討しているテレビ番組がありました。

ひとつは薬物の使用です。本人は米国でやっただけで、韓国ではやってないと言ってます。韓国の法律は、属地主義ではなく、属人主義の範囲が広く。麻薬使用もそうだと思われます。つまりは国外での使用もアウト。ただし、外国籍でも適用されるかどうかまでは確認できず。

もうひとつは、コンビニで、カップ麺のお湯をテーブルの上にぶちまけたり、店内でダンスをした件が業務妨害になり得る点。実際、ジョニー・ソマリが踊っていたため、入口で引き返す客が確認できる動画がありますので、コンビニが被害届を出せば警察は動くでしょう。

さらに、これ以前の揉み合いで。ソマリも手を出したことがあったようですが、相手は自分も捕まりかねないので、名乗り出たりはしそうにない。

あとはせいぜい軽犯罪の類です。韓国が得意とする愛国裁判で、これだけで無期懲役にしてしまえばいいんですが、なかなかそうもいかんでしょう。

では、これで国外退去にできるかどうかも番組では検討してましたが、国外退去の基準は曖昧で、はっきりとしたことは言えないといった結論でした。

こうなるとすぐに「法律を厳しくしろ」「外国人を取り締まる法律を作れ」と言い出すのがいるわけですが、コンビニ内で無断撮影をしたら実刑になるような法律を作ると、韓国人全体の行動が制限されます。

だったら、来る日も来る日も、殴られ、蹴られた方が、身動きが取れなくなって、二度と韓国に入国しない効果が期待できます。

殴る蹴るは犯罪ですから、加害者が処罰されるのは当然。韓国では殴ったYouTuberを「捕まえるべきではない」「無罪だ」とエキサイトして、警察まで非難しているのが多数いますが、韓国だって法治国家ですから、愛国警察が無罪放免にしてはなりません。しかしながら、行為を肯定して、金を出す人たちの気持ちは十分理解します。

 

 

アインの求刑は懲役1年

 

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前回と今回、「鴎鴎亭ボックス女」ことアインを取り上げようと思ったのは、「こんなところでも他人の作品をパクるのか」との思いがあったのも理由になってますが、「法で裁かれるのは当然。しかし、その行為は支持する」という、一見矛盾する判断が成立する場合があることを説明する格好の例だと思ったためです。

しかし、よくよく検討したら、アインは「法で裁かれるのは当然だし、その行為は支持できない」という例でしかありませんでした。

 

 

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