松沢呉一のビバノン・ライフ

亀田製菓の不買が深刻—これからは日本市場を切り捨てて中国とインドで頑張れよ-(松沢呉一)

 

亀田製菓の株価は今年になっても下がる一方

 

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亀田製菓の株価を暴落させたジュネジャ・レカ・ラジュ会長に欠けていた認識—移民に伴う負の側面をどう捉えるのか最初に消えるのはフジテレビかUBIソフトかサムスン電子か亀田製菓か—私の風邪はインフルエンザか新型コロナかヒトメタニューモか」に書いたように、ジュネジャ・レカ・ラジュ会長の移民発言より、亀田製菓の製品には中国産原料を使い、中国工場で製造されているものが少なくないことが広く知られた方が同社にダメージを与えただろうと思われます。私だって中国産煎餅やおかきは嫌ですもん。

パックのご飯は加工米ではないので、輸入米が使われることはないでしょうが、もし国産米と中国米なりタイ米なりが同じ値段で売られていたら、どっちを買いますかね。99パーセントの日本人が国産米を買うでしょう。半額だったら輸入米を買う人が増えましょうが。それでも大半は国産米を買いそう。

これほどまでに国産にこだわるのは、味の差だけじゃなく、とくに中国産だと「農薬が残っているのではないか」「工場の製造過程で米に小便をかけたり、唾を吐きかけているのではないか」との不安が生じるためでもあります。

しかし、こういった筋道立った理由だけでなく、米については言葉にできない国産への執着があります。その執着は稲穂が頭を垂れる原風景ともつながるのです。

そのことと、会長の移民発言や外国人留学生を正社員として迎え入れている亀田製菓の姿勢が伴って、忌避感になったのだと思います。さもないと、ここまで株価が落ちることは考えにくい。

✴︎2025年1月13日付「Google Finance」 この問題が起きて下落し、すぐに盛り返しましたが、今年になって、さらに下降し続けており、事の深刻さを物語っています。

 

 

越後製菓に注文が殺到

 

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これを受けてのことなのか、もともと予定されていたのか、全国のスーパーで、柿ピー用の大きな棚(なんか名称があるのでしょうが、わからん)を設置しての販促をしてます。よく行く店にも設置されていますが、全然動いていないように見えます。インターネットを見ない高齢者には柿ピーが好きな人は多いでしょうから、ここまで不買が浸透しているとは思えず。こまめに補充しているだけかもしれないですが、亀田製菓の悪評は思った以上に広がっているのかもしれない。

その分、他メーカーに消費者は流れていて、越後製菓は注文殺到のため、一部商品の販売休止を発表。

 

越後製菓のサイトより

 

 

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