NewJeansは「嫌韓アイドル」に—再度韓国の「ウリ文化」-(松沢呉一)
「NewJeans(NJZ)の独立を裁判所が否定—韓国のウリ文化を解読する」の続きです。
NewJeansのインタビューが炎上
NewJeansの話は当面取り上げなくていいと思っていたのですが、NewJeansの騒動を解釈するために、ジュジュさんが提示した韓国の「ウリ文化」「ウリ精神」がさらにわかりやすく表れている展開になっていて、これは取り上げざるを得ないなと。
裁判で負けたことを踏まえて、NewJeansは米TIME誌のインタビューを受けていて、それが炎上。
問題のインタビューはこちら。
2025年3月22日付「TIME」
ここまでの経緯を記者自身の地の文章で説明しているのがメインの記事で、時折、ミン・ヒジンやNewJeansの言葉が挟まれるだけ。それらの言葉は、今までも散々主張してきたことの繰り返しでしかなく、提灯記事と言っていいでしょう。「アサシン クリード シャドウズ」でもそうですが、オールドメディアこそ信用できない提灯記事を出す場になっています。
長いこの騒動の果てにNewJeansに対する同情的な見方が大きく変化していて、今や「嫌韓アイドル」扱いになってしまっていて。本人たちはそれに無自覚すぎて、裸の王様になってきています。
それを象徴するのが自分らを「革命家」と位置づけている点です。
該当箇所。
これは韓国の現在の現実かもしれません。しかし、それがまさに私たちが変化と成長が必要であると信じている理由です。韓国が私たちを革命家に変えたいと感じている。
誰の発言か書かれてませんが、ミン・ヒジンじゃなかろうか。ただ、メンバーもミン・ヒジンの言葉をなぞることが多いので、メンバーが言っていてもおかしくはない。
冒頭の「これ」は裁判の結果を指しています。「裁判の不当な結果が韓国の現実であるなら、私たちは革命家となって、この現実と闘い、変革するしかない」といったニュアンスでしょう。
これがそうも反発されたのは、「HYBE=ADORは間違っている」に留まらず、裁判所、さらには韓国社会全体を否定し、それを改革することを、国外メディアで宣言したからだと推測できます。
ウリナラを敵にしたNewJeans
この回でジュジュさんは改めてNewJeansが好きであることを述べています。背後には村上隆とコラボしたNewJeansのグッズが置かれていあます。
彼と同じく、ファンだった人たちは、「ウリNewJeans」との設定の中で、涙を流すミン・ヒジンに強く共感したのでしょうが、騒動が長引くに連れて、だんだん冷静になってきて、芸能事務所、レコード会社、イベンターがすべてHYBE=ADOR側に立つ姿勢を明らかにし、「ウリ芸能界」にスタンスを拡大して、ミン・ヒジン=NewJeansを敵視するようになった人もいるでしょう。
今回はさらに韓国人にとっての「ウリナラ」を敵に回しました。米メディアでそれをやったのがなおのこと神経を逆撫でし。そういった空気の変化をミン・ヒジン=NewJeansは読めていない。ダニエルは、インタビュー中に涙を流したそうですが、冷めてしまった人たちには通じない。今後いよいよ厳しくなるのは必至です。
韓国のネット民は、憎悪を向けていい存在と見なすと、自殺するまで追い込みますから、方向転換しないとまずいんじゃなかろうか。
(残り 1713文字/全文: 3185文字)
この記事の続きは会員限定です。入会をご検討の方は「ウェブマガジンのご案内」をクリックして内容をご確認ください。
ユーザー登録と購読手続が完了するとお読みいただけます。
会員の方は、ログインしてください。
外部サービスアカウントでログイン
Twitterログイン機能終了のお知らせ
Facebookログイン機能終了のお知らせ