switch2売価に対する批判/UBIソフトに対する射楯兵主神社の抗議/「Ghost of Tsushima」と和多都美神社—ゲーム関連の気になるニュース-(松沢呉一)
switch2に対する批判の馬鹿馬鹿しさ
ババ抜き以外のゲームをやらない私ですが、「アサシン クリード シャドウズ」を契機に、ゲーム情報から目が離せなくなっていて、「あれもこれも取り上げなきゃ」と焦ってしまいます。こんなはずじゃなかったのに。
ひとつひとつ調べながらまとめるのは大変なので、キャベツの人に任せた。
この回で取り上げている話題のほとんどに私も興味があります。
任天堂はswitch2の日本語専用版と多言語対応飯の2種を発売し、抽選に応募するには、「Nintendo Switchソフトのプレイ時間が50時間以上であること」かつ「Nintendo Switch Onlineに累積1年以上の加入期間があり、応募時にも加入していること」が条件であり、自分ではゲームをやらない転売ヤーが円安を利用して利鞘を儲けることができなくなりました。
また、日本語版の方が2万円安いため、各国から「不公平だ」との声が出ているのですが、日本語版はムチャクチャ不便ですぜ。日本語がわからない友だちのインド人もイタリア人も使えない。ブラジル人も南ア人も使えない。欠陥商品ですよ。その点、多言語版なら、主要言語を網羅してます。その分高いのは当たり前。
キャベツの人が半笑いで取り上げていますが、「日本にいる日本語ができない外国人はどうしたらいいのか」と文句を言うアホたちが日本でも沸いています。本人としては「弱者を無視する任天堂に対して、弱者に配慮できる私」という設定になっていそうですが、「多言語版を買え」でおしまい。
高額なゲーム機を買おうとする段階で貧困層ではないことは明らかですし、その差額を出したくないなら、日本語を勉強すればいい。日本にいるんだから、日本語を覚えて損はない。
実在しないだろう外国人を持ち出して、自分アピールをしているだけ。こういうことを言う人たちは、永住資格を得る際や帰化する際に、公用語を話せる審査を各国厳しくしつつあることも調べてないんだべな。
✴︎2025年4月4日付「JP TRAVEL」 日本に旅行に行った際に買えばいいと考えている外国人に対して、「簡単には買えない」と警告する記事。いくら呼びかけても、日本に来て「買えない」と騒ぐのがいそうです。
共産党批判ができない中国人は黙れ
中国では販売しないことに対して。中国から「差別だ」との任天堂批判が出てますが、本来中国政府に向けられるべき批判です。
そもそも中国政府は、国外の商品に対して厳しい規制をしていて、switchは正規販売ができず、そのため、中国国内では国外で購入したswitchを使うしかありませんでした。
中国が任天堂のゲームを排除するきっかけになったのは、「どうぶつの森」の中で、中国ユーザーたち、とくに香港ユーザーたちが反政府表現をやり始めたことにあったと言われています。面白い使い方じゃないですか。
排除したのは中国政府なのに、排除したゲーム機にまで文句を言う中国人たち。まずは自分の政府に文句を言うのが筋です。それが言えないなら、他国に文句を言う資格がないので、黙るしかない。これについては以前説明した通りです。批判しないのが悪いのでなく、中国政府を批判しないのに、他国のせいにして批判することこそが不公平です。
情報を得ていないのも多いのでしょうから、やむを得ないところもありますが、だから全体主義的メディアの統制は恐ろしい。韓国もそちらに向かってます。
中国人は自分が不利益を被ると、自分に原因があっても、すぐさま「差別だ」と言いたがります。朝田理論かよ。世界に冠たる差別国家である中国を差し置いて、何を言ってやがる。チベットやウイグルに対する国の政策をまずは批判せよ。捕まるリスクがありますから、なかなかそんなことはできないでしょうが、だったらその同じ基準を採用して他国批判を慎むべきです。
中国共産党もまたしばしば差別だと言いたがりますが、どのツラ下げてです。
✴︎2020年4月19日付「東洋経済ON LINE」
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