「私の原点は父。お互いが支えあってきた仲間と決勝まで来れて本当に感謝」岸 希(慶誠12・3年)ウインターカップ
岸 希(慶誠12・3年・163㎝・PG・八王子一) BB 校長の伊藤敏幸先生が「(大会前に)ケガしちゃったんですよ」と言ってたけど…。ひどいの? ※(いまだから書ける) ーーーー 右足をよくひねるんですけど、今回左足を高校に入って初めてひねってしまい、練習に入るのも2、3日前て今はだいぶ動けるようになりました。 BB 初戦でプレイタイムが少ないのも今後を見すえて少ないのかなと。 ーーーー そうですね。動きながら上の試合でちゃんと動けるように先生が調整を考えてのことてす。 BB お父さんが岸哲也さん(京北~青山学院大~大和証券)でプレイされていて、お母さんが(中野三中~明星学園)で2人とも日本一になっているから、ノールックパスや球出しのところとか似てるなぁと。やはりカエルの子はカエルだなーと(笑) ーーーー 母が中野三の時エースさん(大山妙子さん。中野三~東亜学園~ジャバンエナジー)と同期で伊藤先生のもとでプレイしていました。その縁で、慶誠へ。本人はディフェンダーだと言ってました。 昔から家族がバスケットという環境にあって、今私がこの舞台に立っているのも環境たったり、経験値であったり、親の力も大きいのかなと思います。 BB でも、両親から習ったというわけではない? ーーーー いえ、ミニバスの時は父に教えてもらっていて、私の原点は父です。 BB 目標としているガード像は? ーーーー 私自身、パスとか視野の部分とか得意としているので、チームの一人ひとりの特長だったりを理解してその特長を生かすことが一番の目標です。 今はパスだけては上のステージに行くと読まれてしまうので、いざという時は自分で得点が取れる、シュートが外から打てるバランスのいい選手。どこが飛び抜けてうまいというのではなく、全体的にバランスが取れたガードになりたいなぁと思います。 BB お母さんと伊藤先生のつながりて慶誠に進んだわけたけど、東京から熊本って環境も全然異なるし、不安とかはなかった? ーーーー 最初は母の母校である明星学園に進もうと思っていました。 BB 椎名先生も亡くなってしまったし。 ーーーー それてどうしよう、と。行ける場所がない。悩んでいる時にたまたま伊藤先生が八王子一に練習を見にいらっしゃって。「高校どうするんだ」と聞かれて「迷ってます」と答えました。それで1回練習を見に来ないかと。 BB ガードってやっぱりいいセンターと出会うことでその手腕が発揮できるよね。ジョバちゃんの存在は大きいよね。だから順風満帆にみえるけど、去年のウインターカップ前のジョバちゃんのケガは大きな転機だったのでは。 今大会が高校でのラストとなるわけだけど、チームの目標は? ーーーー 新チームが掲げてきたベスト4、メインコートに立つというのがチーム全体の目標なんで。 BB そうか、女子はベスト4じゃないとメインコートにならないんだった。 ーーーー まずはそこに照準を置いています。そして、さらに上に行きたい。ベスト4に進むまでは一戦一戦を大事に。自信をつけていければいいなぁ。

写真提供@JBA ©SoftBank ウインターカップ2024
(決勝を終えて。ミックスゾーンにて) ーーーー お互いが支えあってきた仲間なので、本当に感謝しています。 BB 今の心境は? ーーーー やっぱり勝って終わりたかったのが一番です。けど、ここまで決勝という舞台に来れて仲間に感謝です。 1年からチームを引っ張ってきたという自覚と責任がすごく大きくて、1年の時はそんなに結果を残せていなかったので自分自身を責めることがすごく多かったです。 最終的にはこういう結果になったということで、自分をほめることができるかなぁ。 BB ターニングポイントになったのは。 ーーーー 日清トップリーグが私たちにとってものすこく大きかったです。経験が少ないチームだったので、 自信も少なかった。トップレベルのチームと戦えたことが今回のウインターカップにつながったと思います。 初戦と危ないシーンもありました。ちゃんんと勝ち切れているのは自分たちの自信になりました。ベスト4、決勝にけては私たちの目標には達しているのでとこまで行けるか、どこまてみんなと一緒に試合をやれるか楽しみながら試合をしていました。 試合の展開が違うのでどう評価されるかは難しいんですけど、自分たち自身は全力を出し切れました。最終的に悔いは残ったんですけど、ここまで来れたという気持ちが強いので、悔しいという気持ちよりも楽しかった、ここまでこれて自信になったという気持ち強いてす。 BB ジョバちゃんについて。 ーーーー 慶誠の一番の柱だと思います。私自身も助けられたし、チーム自体も助けられた部分が大きいので、ジョバがあってこその慶誠です。 BB 姉妹のようだとジョバが言ってましたが(笑) ーーーー 私がお姉ちゃんです(笑) チームメイトは友だちという感覚がありますが、ジョバに関しては私生活の部分があったり、国の文化の違いもあったりしました。 その部分ては日本のしきたりとか教えていかなくてはいけない。その面てはぶつかることも多かったので、チームメイトよりもジョバとかケンカすることも多くて、その分信頼関係も築いてきました。だから、ジョバのいうとおり姉妹みたいな関係でになったと思います。 BB ここまてくるのにきつかった練習は? ーーーー 練習終わりのラントレは…(笑) きつくて、でもそれはやってきたから自分たちの自信になりました。 こういう連戦が続く中で、走りきれるのはあのきつかったラントレがあったから。外で30分間走り続ける、ダッシュもありましたし、体育館の中で5往復というのがあって、それを5本とかいろいろありました。右田先生も一緒に参加したり(笑) 楽しくきつい練習を乗り越えてきました。 BB ジョバちゃんから学んだものは。 ーーーー 本当に賢い選手なので、プレイを見ててもわかると思うんですけど。日本語を覚える意欲も大きかった。私自身も言葉が伝わらなくても、逃げないと決めていました。私が逃げたら、彼女との距離も離れてしまいますし、お互いの妥協も責任もあったのかな。 ジョバが来てびっくりしたのは、日本人って人の前で失敗をするのが恥ずかしいという気持ちが大きい。そこを練習の中でわかる人と聞かれた時にも自分から積極的に声を出したり、意見したり失敗を恐れないことを教わりました。 BB 東京から熊本に来ての3年間はどうでしたか。 ーーーー いろんな方に3年間頑張ったご褒美だよ、と言われました。私自身も自信を持ちたいです。