【Lions report】松井稼頭央監督。2試合連続完封演出の古賀を評価。「正捕手としてはまだまだ。でも成長している」。
5連勝で最下位を脱出。エースが3年ぶりの完封を果たし、打っては主砲の中村剛也が2点本塁打を放ち2−0で完勝。試合後のライオンズの松井稼頭央監督は淡々と試合を振り返った。以下、テレビインタビューと囲み取材。(取材・文 氏原英明)
――5連勝。髙橋光成投手の完封について振り返ってください。
松井 本当に1人で良く投げ切ってくれたと思うし、まっすぐの精度もそうですし、変化球そのもの含めて素晴らしかった。その一言だと思う。
――守備面ではランニンホームランの阻止、高橋投手がピッチャーライナーの好捕などありました。
松井 よく捕りましたね。入ったといっていいのか。あとは本人に聞いてもらったらいいんですけど、本当になんとか守って光成がよくやったんじゃないですかね。
――2日連続の完封劇となりましたキャッチャー古賀選手に対してはいかがでしょうか
松井 バッターを見て、ピッチャーと話をして、しっかり頭に入れてできていると思う。これがいい結果につながっていることが経験になるし、打たれてもいい経験になるし、しっかりとやれていると思います。

正捕手としての位置を獲得しつつある古賀捕手
――2日連続の決勝打の中村剛也選手について。
松井 大きなホームランでしたし、それまでチャンス作っていたんですけど、2アウトからの攻撃は難しいんですけど、そこを決めてくれた。
――高橋光成、最後の場面では154キロも出ていました。
松井 精度もそうですけど、素晴らしかったと思います。本当にいいときの光成だったんじゃないかなと思います。
――ここ2試合は5回降板。
松井 もちろん、エースとしてのピッチングをしてくれると大きいですし、明日は総動員で行けるわけですから。8、9回本人が行くといってくれて、その気持ちが嬉しいと思いますし、その気持ちの中でしっかりと結果を出してくれた。
――8回の段階に続投したい意思を確認されたんですか。
松井 そうですね、この暑さでしたし、球数を投げていましたので、8回も行けるのかなと思っていましたけど、本人が9回も行くといった。
――高橋投手は開幕からローテーションを守って長い回を投げてエースとしての姿をどう評価していますか。
松井 その姿っていうのはキャンプから開幕投手を任せたわけわけですから、ずっとローテーションを守って投げるのは、チームにとって大きい。しっかりローテーションを守りながら投げてくれていると思います。
――チームにいろんなローテーションピッチャーがいる中で、間隔を空けたりしている投手もいる。しかし、髙橋選手に関しては、ほぼ動かさない。彼はエースだし、動かさずにずっと守ってほしい
松井 ずっと投げていくのはやっぱり難しいとですけど、光成を軸に考えますと、1回でも多く登板してもらいたいと思っている。そういう中でっかりとやってきてくれてるというのはさすがだと思います。
――古賀捕手は開幕から併用という形でしたが、今は正捕手に近づいてるのでしょうか。
松井 まだまだでしょうね。すぐに正捕手とは思わないし、成長していく段階としてはゆっくりでもいいと思うんですよ。勝っているときにマスクをかぶっている時もあるし、連敗してるときも被っていたし、その中での経験は生きてると思います。
――彼のどういうところに持ち味、ストロングポイントを感じていらっしゃいますか。
松井 もちろんキャッチャーとして、リードに正解はないと思う。その中でしっかりとピッチャーのいいところを引き出してくれてると思うし、ランナーが出ても、しっかりと(盗塁を)刺してくれるという意味ではピッチャーにとっても安心感あるんじゃないかなと思います。成長してると思うんでね。これから、さらに、成長していくために頑張っていってほしいなと思います。
――相手に日本ハムは打巡をいろいろ変えてくると思うんですけど、対戦している側としては、どういう印象ですか。
松井 昨日は清宮くんが1番を打っていて怖かった。今日も5番にいて繋がれると怖かったですし、(相手も)試行錯誤しながら打線というのを考えていると思うので、(それよりも)自分たちに何ができるかが大事ではないかと思います。