西武・佐藤龍世、プロ入り初3番で大仕事! 初回に先制タイムリー三塁打を放ち「疲れましたね」【Lions report】
「3番サードと聞いたとき、最初ビックリしました」。
それもそのはず、3番は大卒5年目の佐藤龍世にとってプロ入り初のできごとだった。「やったろか」と試合前に気持ちを高めていた佐藤龍。初回の打席で早速見せ場がやってきた。
ロッテの先発は左腕・メルセデス。1番・岸潤一郎がフルカウントからの6球目、レフト線への二塁打を放つ。続く源田壮亮が1球でバントを決め、わずか7球で一死三塁のチャンスが佐藤龍に回ってきた。内野は前進守備を敷くことでゴロが打てない中、佐藤龍は冷静だった。フルカウントの重苦しい中、佐藤龍の思いっきり振り抜いた打球は右中間を破るタイムリースリーベースヒット。
「打順は気にしないつもりだが、やっぱり意識してしまう」と語っていたが、「最悪詰まっても内野の頭は超える、一死だから外野フライを打てたら最高」と吹っ切れたことで最高の結果へ繋がった。
「打ったのはチェンジアップ。バットの芯に当たったので打った瞬間の手応えもあった、だから外野の間は抜けるな」
息を切らしながら振り返った佐藤龍は続くマキノンが2球目にタイムリーを放ったため、呼吸と整える暇がなかった。また一軍初の三塁打の感想を聞かれると「疲れましたね(笑)」と笑顔を見せた。
今季日ハムから21年シーズンぶりに復帰した26歳は内野手登録ながら捕手の準備も続けている。忙しい中でも続けていることを聞かれると「捕手もできることが今自分が一軍にいる意味であり役割だと思う。これからも準備をしっかりやっていきたいです」と頼もしく語った。三塁に抜擢されて活躍する選手が多い中、「チームが勝てれば誰でもいいんで。もちろん自分だったら最高ですけど、監督の笑顔がみられれば」と力強く語っていた。(編集・氏原英明 文・壁井裕貴)