ポスト山本由伸は宮城か?それとも?打線は日本Sで苦心した「1番探し」が急務。【キャンプの見どころ オリックス編】
プロ野球はキャンプインを迎える。早いチームでは2月1日から始まるところもあり、いよいよ野球シーズンも始まりの時を迎えている。そこで本ウェブマガジンでは各6球団のキャンプの見どころを伝えしていきたいと思う。ドラフトやFA、トレードなど移籍が頻繁に行われるようになり楽しみも増えてきたが、では一体、このキャンプではどういうところを見ていけば良いのかをピックアップしていきたい。キャンプやオープン戦を見る上での参考にできると思う。第5回目はオリックス。(文・氏原英明)
あまり騒がれていないが、オリックスのキャンプは異例のスタート。なんと、通常の2月1日ではなく2日から始まる予定になっている。これは6日から開始予定の西武に続く面白い試みで、この1日遅く始まるキャンプの成果も見たいところだ。
日程を見てみても休日の間隔が短く、こちらも独自色を打ち出してきた印象だ。オリックスは中嶋聡監督になってから様々なトライをしてきた。試合前のシートノックを廃止したり、リリーバー陣の3連投を回避するなど、パフォーマンス維持に努めてきた。その一環なのかもしれない。
一方、戦力の方は、スーパーエースの山本由伸がメジャーリーグへ挑戦。初の二桁勝利を挙げた山崎福也もFAで日本ハムに移籍。打線の方では西川龍馬を広島から獲得したとはいえ、当面の話題となるのは“ポスト山本由伸”だろう。
こちらは昨季の開幕投手を務めた山下舜平大など若い投手がたくさんいるから問題ないように言われているが、ポスト山本とは「エースの代役」などではない。もっと深い意味があり、そこがこのキャンプの注目だろう。
そもそも山本由伸がもたらしたのは絶対エースの安心感だ。勝利数やイニング数は伸び盛りの若手や左腕エースとして成長が期待される宮城大弥など素材はたくさんいる。先にあげた山下もそうだし、日本シリーズで好投を見せた田嶋大樹や新外国人、2年目の飛躍が期待される斎藤響介など枚挙にいとまがない。
しかし、山本由伸の存在感というものはそれだけではない。彼のような存在がチームにいるということが、どれだけ他の投手に与える影響があるかだ。
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