限界突パ

ロッテに開幕11連敗の西武。渡辺久信監督代行からの「厳しいメッセージ」がもたらす意味。

久しぶりに耳にする言葉は渡辺久信監督代行によってもたらされた。
ロッテに開幕11連敗を喫した試合後のことだ。

「後から出ていったピッチャーがカウント負けしているよね」

7月7日の試合。西武はボー・タカハシを先発に立てるも5回まで4失点を喫する苦しい展開。
それでも、5回裏に、トレードで加入した2番・野村大樹の犠牲フライと4番・岸潤一郎の左翼線適時打で2点差に詰め寄るなど応戦していた。

しかし、6回表、2番手で5回からマウンドに上がっていた菅井信也が先頭のポランコに2ボールから右翼スタンドに本塁打。続く・代打荻野貴司にも左翼スタンドに放り込まれてまた4点のリードを許してしまった。この試合の流れを考える上では痛すぎる失点だった。4点ビハインドから詰め寄ったのに、また差を開けられる。この3連戦で、ロッテは点を取られた後のイニングで必ず得点してきたが、まさに試合巧者ぶりを見せつける試合運びに、西武はただ試合の流れを失うだけだった。

そんな2番手以降のピッチャーが欠点としてみせていたのが、渡辺久信監督代行の言葉にある「カウント負け」という言葉だった。

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