限界突パ

西武首脳陣が所信表明。広池浩司本部長「ライオンズファンで良かったと思える試合」。

それはシーズン初めの「所信表明演説」だった。
広池浩司球団本部長が先頭に立ち、全コーチングスタッフを紹介。その起用理由や将来へ向けた新たな取り組みついても語った。なかでも、今季から他球団から招聘したコーチの数も多く、それらの説明やファームに担当コーチを行いなどの説明を懇切丁寧に行なった。

広池本部長、西口文也1軍監督、小関ファーム監督の挨拶を全文掲載する。

広池本部長

本日はお忙しい中、2025年コーチングスタッフの体制の説明会にお越しいただき、誠にありがとうございます。本年1月1日よりり球団本部長になりました広池浩司です。よろしくお願いします。私は球団本部のリーダーとして明確な方針を示して、チームが全力で迷うことなく心を一つにして戦えるようにします。そして、節目節目の大事な局面で正しい判断をすることによって、チームを強くしていきたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。

まず最初に少し昨年を振り返ります。昨年はご存知の通り、相当厳しい年になりました。49勝91敗3分け。積み上げた負け越しは42、1位とのゲーム差も42と歴史的な大敗を喫しました。特に、打撃面とリリーフ投手の成績の落ち込みが顕著でそこが上位のチームとの大きな差になりました。

ただそんな状況の中でもシーズンの終了まで変わらぬ熱いご声援をいただいたライオンズファンの方々には本当に感謝しています。9月以降は何とか5割の戦いを続けて、今年に向けて少し明るい希望を見出す中でシーズンを終えることができました。

本日は球団公式のYouTube撮影が入ってると聞いています。改めましてライオンズファンの皆様、いつも応援してくださりありがとうございます。昨年は本当に厳しいシーズンでしたけども、そんな中で改めてライオンズファンの温かさ、ありがたさ、そして、素晴らしさを感じることができました。早めに順位が決まってしまった中でもたくさんの方々に球場に足を運んでいただき、本当に熱い声援をいただきました。ありがとうございました。この声援に後押しをされる形でチームは相手を少しだけ上回る接戦を見せる試合をしました。改めてファンの方々の声援によって勝てる試合があるんだと実感しました。

今度は私達がこの素晴らしいライオンズファンのために、ライオンズファンで良かったなと思えるような試合、そして皆様に笑顔になってもらえるような試合をたくさんしたいと思いますので、今年も引き続き球場に足を運んでいただき、選手の背中を押してください。どうぞよろしくお願いします。

ここから今年のお話をさせていただきます。
まずチームの目標ですが、ここはやはり当然「日本一」です。少し振り返りますと、2018年、19年とライオンズは圧倒的な攻撃力でリーグ連覇を果たしました。しかし、その後の短期決戦を勝ちぬけず、結局、日本一の景色を見ることができませんでした。今年はこれとは違ったチームの特徴を最大限に生かして、その短期決戦を勝ち抜いて日本一の景色を見たいと考えています。まずは開幕から西口監督が掲げる守りの野球、ここをしっかりとやって、しぶとく、接戦をものにして何とか上位に喰らい付き、Aクラス入りしてCSに進むことによって日本一の可能性が出てくると思っています。

なぜなら、私達の今年のチームは、投手力が揃っています。やはり過去の歴史を見ても、短期決戦においては相手を圧倒するスーパーエースの存在や勝ち試合を確実にものにするリリーフ陣の存在が非常に効いてくると思っています。なので、今年は先発でいうと、今井、髙橋光成、隅田、そして武内、リリーフで言えば平良といった力のある選手が揃っていますので、私達がCSに進むことができれば、おそらく他の球団からすると嫌な存在になると思います。そして、その短期決戦を勝ち抜いて、私たちは日本一の景色が見れる可能性はあると信じています。

この目標の達成のために最初に着手したのが西口監督を支えるコーチ陣の招聘です。

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