限界突パ

背番号変更に興味なし。西武の主戦格として期待される西川愛也が「51」にこだわる理由。

西武の新指揮官はこの並びに手応えを感じているようだ。

「1番・長谷川、2番・西川、3番・ネビンが今の中ではベストかなと」。

なかでも、昨季の中盤からレギュラーを手中に収めた西川愛也が2番に入り打線を活気づけている。チャンス拡大の繋ぎあり、下位打線からのチャンスで打点を稼ぐ場面もある。バットコントロールに定評のあるヒットメーカータイプでありながら、パワーも兼ね備える。昨季はソフトバンクのエース・有原航平から東京ドームの4階席にぶち込む本塁打をマークして度肝を抜いた。「なんでもできる選手」に2番を据えたいと考えている西口文也監督の構想にピッタリと言える存在かもしれない。

キャンプ・オープン戦と順調で、長く空位だったセンターのポジションは完全に西川のものといっていい。2番を打つが攻撃的2番として君臨することは間違いない。今季の活躍は大いに期待できる存在だ。

「去年との違いは左中間からセンターを意識しているところですね。昨季までは本当にセカンドゴロ、一塁ゴロの凡打が多かった。そうならないような意識づけは今年は変えているところですね」

右投げ左打ちの打者の多くの悩みは西川も他人事ではない。かつてのヒットメーカー・秋山翔吾(広島)も2015年に日本記録の最多安打を記録する前はセカンドゴロの多さを課題にしていた。いわば、力がついてきた選手が必ずぶつかる壁をどう乗り越えるかは今季の西川にとって大きなシーズンになるということである。

「レフト前ヒットが出るようにもなりましたし、もちろん、相手投手のタイプによっては引っ張りにいく時もあるんですけど、セカンドゴロは減ってきたし、ショートゴロならOKかなという感じで、いい形で打てるようになってきてはいます」

そんな主力格に成長してきた西川にとって、周囲からもよく話題に上がるのが入団時から身に纏っている背番号「51」だ。そろそろ変更があってもいいのではという噂は絶えない

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