限界突パ

前回降板後のコメントは約20万インプレッション。西武・高橋光成に寄せられる多大な期待と注目。

Xにポストしたインプレッションは数日で10万を裕に超えていた。

8日のロッテ戦で先発した高橋光成は5回を1失点に抑えるピッチング。球数がかさんでこの回限りでの降板となったが、広報から配信された降板後のコメントが大きな反響となったのだ。
5日後の今日は19万まで伸びている。

「久々に粘り強く投げられました。その点はポジティブに捉えて良いと思いますし、こういう投球を続けていけば、さらに良くなっていくと感じています。捕手とのコミュニケーションは続けていきながら、また1週間しっかり調整していきたいと思います」

プロ野球の試合中、広報から担当記者に向けて選手のコメントが流れてくる。いわゆる公式コメントだ。テレビ中継などで読み上げられるあのコメントだが、筆者は試合を見ていないファンのためや自分自身で頭に記憶しておくためにXにポストしているのだが、ここ数年は高橋光のポストに対する反応が多い。批判的なものが多くあるのだが、これは一つにファンの高橋光成への期待値への表れだろう。昨季はまさかの未勝利で11連敗。今季は注目度が去年より増しているのかもしれない。

どのような反応があるかはさておいて、やはり、この男には甦ってもらいたいというのが多くのファンの想いだろう。個人的にも高校時代から甲子園でのプレーを取材し、また、菊池雄星選手(エンゼルス)を通しても親交があった選手だけに気になるところである。

取材では基本的にポジティブな姿勢を崩さない高橋光成だが、ストレートの最速は150キロを裕に超えているし、変化球の質もこれといって悪くなっているわけではない。真面目な性格で、オフにはみっちりとトレーニングを積んでいるし、食事や睡眠の質についても取り組むなど、「刺激をもらっている」とエースの今井達也もその向上心の高さに舌を巻くほどである。

なぜ、高橋光成は行き詰まってしまったのだろうか。

(残り 1681文字/全文: 2465文字)

ユーザー登録と購読手続が完了するとお読みいただけます。

ウェブマガジンのご案内

会員の方は、ログインしてください。

« 次の記事
前の記事 »

ページ先頭へ