ファーストミーティング① 九州大会を狙う秋━━竹田(前編)
昨年は開幕戦で、今年は大会2日目で、いずれも初戦敗退に終わった竹田(大分県)。
近年では2018年春に4強入りしているものの、最近は1、2回戦敗退が続くなど苦戦が続いている。
チームは今夏の敗退を受けて、藤澤賢二監督の赴任とともに入学してきた世代が最上級生となった。ここ数年で最多の14人が在籍する2年生を中心に、新たな一歩を踏み出した挑戦者たちのファーストミーティングに密着した。
選手たちへのファーストミーティングを前に、あらためて藤澤監督に話を聞いた。
━━今夏は残念ながら初戦で大分工に敗れました(4-6)。途中2点差を追いつき、突き放された後も終盤に1点差に詰め寄る粘りを発揮しての惜敗でした。
「前チームは春先から夏に向かっていくにあたり、どの相手にも良い試合をするのですが、最終的に同点止まりだったり1点及ばなかったりと、なかなか勝ち切ることができませんでした。あと一本が出ていればという場面でバットが出なかったり、終盤に逆転しても再逆転を許したり。3年生は本当によくやってくれましたが、夏に向かって得点力が落ちていった点は私も責任を感じています。本当はもっとスクイズを絡めていけばよかったのですが、私の中にあったスクイズに対する苦手意識を払しょくできなくて……。ただ、スクイズが決まることで攻撃の流れが良くなり、ヒットが出ることもあります。私自身もスクイズについてもっと勉強して、得点パターンを増やしていかないといけないなと痛感しました」
━━その一方で、引退した3年生たちがチームに残してくれたものもあったと思います。
「ゴールデンウイーク明けから彼らだけでミーティングをさせるようにしたのですが、その結果、彼らは授業が終わると全力疾走でグラウンドに出てくるようになりました。本当に些細なことかもしれませんが、チームにとってはこれがじつに大きなことだったのです。以前は練習開始が17時10分か20分。それが、彼らの行動が早まったことで、16時50分には練習をスタートできるようになりました。つまり、30分近く練習時間を確保できるようになったのです。19時30分には完全下校なので、この30分はじつに大きいですよ。今では2年生がこれをしっかり継承してくれて、チームの良い伝統として根付きつつあります」
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