川崎監督に”手応えあり!” 明豊が繰り広げる「勝つ確率の高い野球」とは
4年連続の夏。そして、2季連続で甲子園に帰ってきた明豊(大分)。川崎絢平監督の就任以来、2017年夏8強、19年春4強、21年春に準優勝と、甲子園でコンスタントに上位進出を繰り返してきた。
その一方で、過去3年の夏は22年の3回戦進出が最高と、なかなか勝ちきれていない。しかし、今回が春夏通算8度目(中止となった2020年春を除く)の指揮となる川崎監督は、今まで以上に「手応え」を強調する。
毎年「日本一」を目標にチーム作りを行ってはいるものの、日ごろは軽々しく手応えや自信を口には出さない指揮官。だからこそ、春の九州王者に輝いた現チームには、大きな期待を寄せたくもなるのだ。
大会2日目、第二試合。小松大谷(石川)との対戦を目前に控えた今、大分大会を振り返る川崎監督の言葉から、あらためて明豊2024年世代の強さが見えてきた。
守りに関しては100%に近い状態
「今年から『飛ばない』と言われるバットに変わった中でセンバツに行き、この年代は“こういう形に持っていかないと勝てないだろうな”と感じる部分がありました。また、バットが変わったことで“新しい高校野球はこういう形にしたいな”というものも芽生えました。まず、やりたい野球の一番最初に来るのは“守りの野球”です。夏の大分大会は最後にひとつEマーク(失策)が付いてしまいましたが、守りに関しては100%に近かったと評価できます」
大分大会で明豊が記録した失策は、わずかに1。送球レベルの高い内野手、広い守備範囲の外野手は今年も健在で、勝負所になればなるほど外野手の球際の強さは際立ち、内野手も勝負所でしっかり併殺を重ねていった。確実にアウトを取る野球。簡単そうに見えて、難しいプレーを積み重ねていくという明豊守備陣の真骨頂を見せつけた大分大会だった。
際立つ、ふたりの韋駄天
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