10/06 大阪エヴェッサGAME2 試合後コメント
<前田健滋朗HCコメント>
たくさんの方々に来ていただいて、我々を後押ししていただき、本当にありがたく、その声援や後押しはやっている私もそうですし、チームにすごく伝わったと思っています。最後に追い上げる形を作ることができたのも、皆さんの声援があったからだと思っていますので、まずはしっかりと感謝を伝えたいと思います。
試合に関しては昨日も同じですね、苦しい時間帯と非常にいい時間帯が本当にはっきりしたゲームだったと思っています。やはり良くない時間帯は1ポジションや一つのアクションが非常に雑になってしまったり、チームで同じ絵を描いてプレーできなかったりがまずオフェンス面ではあると思っています。 ディフェンス面はそういった時間帯にいかにトランジションのディフェンスを止めるか、そして1対1をしっかりと守るか、そしてリバウンドを取るか、そういったところが十分ではなかったと思っています。まずトランジション、しっかりとレイアップを守る、リバウンドを取る、そういうところが試合の勝敗のかなりのところを占めると思っています。今日も大阪さんが何回も連続でオフェンスリバウンドを取ることによって繋がれてしまいましたし、逆にうちがオフェンスリバウンドで繋ぐシーンもあったと思います。そこの差が今現状として大阪さんとうちには大きな差があったなと思っています。なので、今後まずはそういったベースの部分、1ポゼッションをいかにこだわれるか、トランションのディフェンス、そして1対1のディフェンスリバウンドをいかに取り切るか、ここっていうのをしっかりと積み上げていく。そしてまずはB1のレベルにしっかりと持っていく。そこからB1の中で勝っていくレベルに持っていくということが必要だと思っています。
Q.第4Qは良い流れを持ってこられた。どこが良かった?
(相手を)まずストップできていたことが一番かなと思っています。ディフェンスで難しいショットを打たせる、しっかりとリバウンドを取る、そこからオフェンスに繋げる、そしてチームとしてオフェンスを作る。チームメイトのためにしっかりスクリーンをかけるとか、ボールを持つ選手がしっかりとクリエイトしてアドバンテージを作るとか、そういったところだったかなと思っています。
Q.開幕黒星スタートになりましたが、今シーズンをどうやって戦っていくのか意気込みを聞かせてください。
今シーズンもそうですが、まずは今日の試合からしっかりと学んで次の練習に向けて準備をする、そして次の練習でチームとしても個人としてもより良くなる、その積み重ねしか成長する方法はないと思っています。とにかくそこに今は集中をしています。その先に来週末の試合があると思いますし、その先に次のホームゲームがある。 その次に60試合があるというふうに思っていますので、次の練習にとにかくフォーカスしてやるということしか考えていないです。
Q.4Qに游と野本を同時に使いましたが、あれはオプションとしてあったのか、今後メインとなっていくのか?
その時にいい選手を使うという部分では考えています。ポジションというところもありますけれども、とにかくいい選手をコートに送り出す。その時に必要なもの、例えばディフェンス面でフィジカルさが必要であればフィジカルな選手はもちろん必要になってきますし、ボールハンドリングが必要な場合はガード2人が出るパターンもあると思っています。その結果、今日に関してはその時間帯があったというところです。
Q.今日のゲームではどのあたりにアドバンテージを見出せたか?
オフェンス面では、非常にうまくいった部分としてはブロック(・モータム)のところです。もちろん彼がスコアするところもそうですし、彼に引きつけられることによってオープンな選手ができる。例えば(市岡)ショーンの得点というのは、そういったところから生まれているかなと思っています。彼が一つのアドバンテージになってくると考えていました。
Q.3Qに引き離された点は昨日に似ている。そうなった理由は技術面?それともメンタル?
全てだと思います。メンタル面もそうですし、技術面もそうですし、ああいった状況でチームとしてはまだまだ十分ではないです。3Qっていうところではもちろんあるとは思うんですけども、これが1Qに起こっていたら1Qでそういう展開になると思っていますし、2Qでもその展開になり得るというのがバスケットだと思っています。昨日もお話ししたのでかぶる部分はありますが、本当は1ポゼッションを無駄にしてしまうとそこからゲームは大きく変わってしまう。ただ強いチームは次のポゼッションでしっかりとディフェンスもオフェンスも立て直します。で、踏みとどまる。例えばオフェンスがうまくいかなかったらオフェンスリバウンドでつないで次のチャンスを何とかものにする。 そういった部分が強いチームにはあると思っています。我々はその1個のポゼッションが、さらに次のポゼッションに影響する。またさらに影響するという連鎖が起きてしまってこうなっていると思っています。3Qに起きていることはもちろん問題だと思っています。ただ、3Qに問題が起きたことよりも、問題がそもそも起こっていることが問題だと思っています。そこをまず改善したいと思っています。
Q.今日感じたB1との差をどれくらいに詰めていきたいか?
もう本当全ての面だと思っています。まずはメンタリティの部分、絶対にこのボールを取るとか、絶対にここのディフェンス守るだとか、ここ絶対オフェンスリバウンドを取るとか。欲じゃないですけど、そういった部分の差があります。もう1つはフィジカル面です。フィジカル面はまだまだ充分ではないです。チームとしても個人としても、一つ一つの精度っていうんですかね、そこかなと思っています。 そこが今は大きな差があると思っています。そこの差をいかに縮めて、さらに勝っていけるようにするかだと思います。B1の中でもチャンピオンシップを取るチームは、そこの3つで毎ポゼッション、毎ポゼッション相手を上回ることをやり続けたチームが優勝していると思っています。
<野本大智コメント>
開幕戦2連敗ということで、本当に非常に悔しいです。昨日と同様、3Qで大きく相手にビッグクォーターを作られてしまって負けてしまった。昨日と同じやられ方だったというのが、すごく反省というか課題の部分かなというところです。でも、今日はもう一度4Qで巻き返して最後どっちに転ぶか分からない展開まで持っていけた。そこはチームとしての成長だと思いますし、自分たちがポジティブに捉えるべきところで、これから課題としてやっていかなければいけないところの両方が感じられた開幕節だったかなと思います。
Q.次節に向けて修正していきたい部分は?
来週末は対戦相手が変わりますけど、僕らはもともとサイズが大きいチームではないので、リバウンドはチーム全員でやらなきゃいけないです。相手にオフェンスリバウンドを取られて攻撃回数を増やさせてしまったところは、もう一つの敗因だと思いますので。あとは3Qのところ、やっぱり自分たちがここを一つ止めたいとか思っている中で、なかなかうまく止められず、相手に走られた。ズルズルと点差が開いてしまった点ではやっぱり自分たちでもう1つ2つギアを上げてやらないといけないところだったと思います。チームは始動してからまだ日が浅いですし、日本人選手は特に若い選手が多いので、そういったところを学びながらチームとしてこれから良くなっていければいいかなと思います。
Q.特に4Qは会場の声援がすごかった。
この2日間、たくさんのブースターさんに来ていただいて、本当に素晴らしい雰囲気の中でプレーができたことを感謝しています。4Qの雰囲気は昨シーズンのプレーオフとか、そういったものを思わせるような素晴らしい雰囲気でしたし、その声援に自分たちが応えられなかったことはすごく残念ですけど、本当に心強いブースターさんが僕らにはいるということを改めて思わせてもらいました。今度はしっかり勝ちで恩返しできるように頑張っていきたいと思います。
Q.4Qは游と一緒にコートに。昨日は見られなかったパターンだが?
僕が4つ目のファウルをしてしまったので一緒に出る時間は短かったと思うんですけど、感触としてはすごくいいと思います。2人ともボールをプッシュして速くバックコートからフロントコートに運べるし、実際2人で出ている時間帯にいいトランジションの展開に持っていけたところもあった。練習でもあまりやっている組み合わせではないですし、これからコーチがどう考えるかは分からないですが、僕もすごくいい感触はあります。
Qどこがよかった?
お互いに走れるところだと思います。そしてお互いに任せられる点。どうしても1人しかポイントカードが出ていないと、そこを潰された時に少しスタートが遅くなってしまう。もちろん1人でもしっかりやらないといけないのですが、2人になることで相手も止めづらい。速い展開に持っていく点では2ガードもすごく今日は良かったかなと思います。
Q.4Qの4点プレーについては?
あまりいいオフェンスではなかったですけど、チームとしては最後しっかりシュートを狙いに行ったことがあのプレーにつながったと思いますし、結果的にあそこから少し流れが僕らの方に傾いたというのもあったと思うので、チームとしてはいいプレーではなかったですけど、そこから流れを持って来られた点では良かったかなと思います。
Q.あの難しいタフショットを決めきれたことは自信になるのでは?
そうですね。シュートは全部決めるつもりで行っているんですけど、入って良かったです。
Q.この2試合で得た手応えと個人の課題を教えてください。
昨シーズンはB2でプレーしていて、今シーズンほどボールにタッチすることも少なかったし、今シーズンはより自分がボールを運んで、クリエイトして、プレーを作っていくという役割をもらっている中で、この2試合が100点だったとは全く思っていないです。まだまだ僕がやらないといけない、オフェンスももちろんそうですけど、ディフェンスの部分でもまだまだ改善しなければいけないところはたくさんあります。その中で自分らしさ、アグレッシブなアタックとか、今シーズンは3ポイントをどんどん狙っていきたいというところで、そういったところを見せられたのは個人的には良かったと思います。ただB1の強度、大阪さんもすごく高いインテンシティでディフェンスしてきましたし、B2よりもさらにフィジカル面で高いレベルの中で戦うことになります。対戦相手が変わっていく中でもしっかりと対応しないといけないですし、判断力の部分とか、ゲームコントロールとか、まだまだ僕は改善の余地があると思いますし、そこが伸びしろだとも思うので、そこをもっと向上させていきたいと思います。
<ブロック・モータム コメント>
昨日と同じ展開だったと思います。3Qにすごくランをくらってしまい、点差をつけられてしまったのですが、最後は結構追いあげることができていたので、本当の気持ちとして言えば、もし願いが叶うならばもう少し試合が長引いてくれたらと。あと2~3分ほど試合が続いてくれたら勝てただろうなという感覚があります。ちょっと時間が足らなかったですね。
Q.個人の評価はいかがですか?
昨日よりも良かったです。リング周りのシュートが今日の方が入った印象ですが、どうしても勝利には至らなかったのですごく悔しいです。今週もしっかり準備して次のゲームで初勝利を掴みたいです。
Q.4Qに追い上げられた理由は?
両チームの心理があると思っています。勝っている方はどうしても少し硬くなってしまいます。こっちは追い上げるためにリスクを取れるし、ギャンブルにも出られる、そこでシュートが入ってくれば気持ちも乗ってきますので、心理的な部分があったかなとは思います。1Qと2Qはうちが良かったと思っています。
Q.B1の雰囲気はいかがですか?
正直B2と変わらないと思っています。滋賀そのもののエナジーはB2の時からすごいものがあるので。B2優勝を果たした時はすごい雰囲気だったので、それが継続している感じです。いつもアリーナがすごい熱気に包まれていると感じていたので、そういう応援を感じている中でなんとか勝利をもぎ取りたいと思います。
Q.現状のチームに足りないことは?
強いて言えば2つの経験だと思います。1つ目はB1でプレーしたことがある選手の人数。もう1つは一緒のチームでプレーをした経験です。今シーズンはHCも新しくなり、新加入選手も多いです。新しいシステム・戦術を今まだフィットさせているところなので、しっかりフィットすれば自ずと勝利につながると思っています。もう少しブラッシュアップする必要もありますが、シンプルにたくさんの時間を一緒にプレーすることも必要かなと考えています。
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