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甲子園出場校が常連化?感じる戦力の二極化

【高校】
センバツの出場校が決まりましたが、長野県からの出場校がないとどうしても関心が高まりません。ただ、あらためて出場校を見ると、「常連校が多いなあ」と感じてしまいました。

例えば近畿代表。履正社(2年連続)、大阪桐蔭(2年ぶり)、天理(5年ぶり)、智弁学園(2年ぶり)、智弁和歌山(3年連続)、明石商(2年連続)。あのレベルの高い近畿で、これだけの頻度で出場することは大変なことです。後でも触れますが、夏の甲子園を含めるとさらに「常連校ぶり」が分かります。

関東も全体的に出場間隔が短いです。健大高崎(3年ぶり)、桐生一(4年ぶり)、東海大相模(2年ぶり)、山梨学院(2年連続)、花咲徳栄(4年ぶり)、国士舘(2年連続)。われら北信越も星稜(3年連続)、日本航空石川(2年ぶり)となっています。出場32校中、5年以内に出場経験があるのが19校。21世紀枠3校を除くと、よりおなじみの高校が多い印象です。

昨夏の甲子園を振り返ると出場49校中、連続出場したのは実に18校。別に5年以内に出場経験があるのは17校あります。もちろん飯山のような初出場(3校)や、秋田中央の45年ぶりという久々の学校もありますが、全国的に「常連化」が顕著になっている気がします。

何が起こるか分からない高校野球で、これだけコンスタントに勝ち残れるというのは、戦力的に抜けているからではないかと思います。確かにコンスタンに勝つことでチームに好循環を生み、常勝チームにつながっていることもあります。

そうはいっても公私問わずどの学校も工夫を凝らし、最新のメニューを取り入れたり、分析技術も高まったりしている中で一部のチームが安定的に勝つのは、ほかとの差が広がっていることを意味するのかと思えます。

長野県は昨年夏、ノーシードの飯山が初優勝。ただ、強豪私立と呼ばれるチームと公立校との差が縮まっているとはまだ思えません。この傾向は、長野だけでなく全国的なものなのかと今回のセンバツ選考で感じさせられました。部員不足と大所帯のように部員数の二極化が進んでいますが、戦力的にも同様に二極化が進んでいるとも言えます。これにより甲子園以外に最終目標を据える学校が増えていく時代になっていくのかもしれません。

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