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【高校トピックス】茅野 パルクールで野球も上手に

茅野は、パルクールと呼ばれる運動やサーキットトレーニングを大会直前まで重視して行っている。技術面、実戦面を高めたい時期だが、来栖昌和監督は「すべのトレーニングの動きが、野球に直結する」と、チーム事情に合わせたアプローチで強化を図る。

茅野は3年生4人、2年生3人、1年生2人の構成。このうち3人は中学時代、野球を経験していない。

ぎりぎりの部員だけに、練習試合では全員がフル出場でき、実戦経験を積める。ただ「未経験者もいて野球だけやっていてもうまくなるチームではない」と来栖監督。「トレーニングは、野球に必要な部分に直結する効果が期待できる」と、サーキットなどにしっかりと時間を割いている。

その一つが、パルクールと呼ばれる運動。動きの中で、人が持つ本来の身体能力を引き出す方法とされる。コロナ休校中に、来栖監督と荻原直哉部長が単管を購入して、トレーニング用の「バー」を数台組み立てた。そのバーをジャンプして渡ったり、バー上でスクワッドしたりする。「体幹の強化になるし、重心が自分で分かりやすくなる」(来栖監督)とアップメニューに取り入れている。

↓ アップでパルクールをする選手たち

 

このほかサーキットには、ウエイトを使ったバージョン、自重を使ったバージョンなどあり、12分を3セット行う、かなりハードなメニューになっている。

エースの小口太結主将は「トレーニングを通じて投球での体の使い方も覚えられる」と効果を感じる。

半面、ダッシュなどランメニューは組んでいない。来栖監督は「走ることは、野球できかせたい部分に直結しにくい」と割り切る。セオリーに固執せず、チームの状況に即したスタイルで臨戦態勢を整える。

↓ 茅野高校が重視するパルクールなどのトレーニング

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