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【編集部コラム】雨に振り回され後半戦へ

明日から8月に入り、代替の夏季高校野球長野県大会は、日程的には後半戦に突入します。新型コロナのため選手権大会中止による代替大会の開催という、そうでなくても特別な夏にこの異常な長雨。選手のコンディショニング、大会運営と非常に難しい条件が突き付けられています。

本来なら、8月1日か2日で各地区、ブロック代表決定戦を残しだけでした。しかし、東信、南信では雨天延期により、一部のブロックで3回戦を残し、連戦で代表を決める日程となってしまいました。

各地区、昨秋の地区上位4校がシードになっていますが、シード計16校のうち、すでに敗退しているのは3校。東信、南信の2つのブロックで3回戦が終わっていないものの、比較的順当な勝ち上がりと言っていいのではないでしょうか。中信はシード4校すべてが16強入りしたガチガチの結果となりました。

このシードはあくまで昨秋の結果を基にしたもの。それから10カ月。戦力的な順位に大きな変動がなかったということでしょうか。各校実戦の機会が少なく、相手の戦力分析も十分できない中、全県一区の本来の夏と違い、多少は勝手知った同地区同士の組み合わせが、番狂わせの少ない結果につながっているのかな、とも推察します。

ブロック代表決定戦では、東信の佐久長聖(第2シード)-小諸商(第3シード)戦、中信のウェルネス長野(第2シード)-都市大塩尻(第3シード)戦など、実力拮抗で競り合いが期待できそうです。

また夏の大会では本来、力のある下級生がメンバー入りし、私もそれを参考に秋季大会を展望します。しかし強豪と呼ばれる私立校の多くは、オール3年生で出場。2年生にどんな力のある選手がいるのか、現在の力を知ることがなかなかできません。

これは報道目線ですが、本来、春、夏の大会を経験した下級生が、新チームの主力メンバーとして秋の大会に臨むところ、そうした経験がなく秋を迎えたチームはどんなレベルになるのか。北信越、来春のセンバツも見据えると、そんな不安もよぎります。

さて8月5日からは長野オリンピックスタジアムに代表8校が集結し、準々決勝が始まります。ただ、県内でも新型コロナの感染者が着実に増えてきています。何とか10日の決勝戦まで安全を確保しながらプレーに集中してほしいと願います。

↑ 泥んこプレーも今大会ではあまり珍しいシーンではない

↑ 本部席まで雨漏りの球場も

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