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【高校長野大会】開幕までに見ておきたい⑦ 長野西・和田興明

長野西の本格派右腕、和田興明(3年・信濃中出)は、右肘のPRP療法を経て、復活のマウンドに立っている。

↓ 屋代との引退試合で2番手でマウンドに上がる和田

181㌢の長身から2年次に130㌔中盤のストレートを放っていた和田。2年夏は背番号11を付け、3回戦の飯山戦では2番手で登板し、雨中にも関わらず4イニングで6三振を奪う力投を見せた。

新チームでは、現エースの渡利泰成との2枚看板を期待されていたが、6月から感じていた右肘の痛みが、夏の大会後に悪化。じん帯損傷などの診断がされた。痛みがなく投げるには手術が必要だったが、「3年の夏に間に合わせたい」と、PRP療法という保存療法を選択した。楽天の田中将大がヤンキース時代に行い、話題になった処置だ。

その秋の大会は、上級生となった同期が中心となって戦う中、「もどかしい思い」をしながらリハビリに励んだ。ようやくこの4月に本格的に投球ができるまでになり、春の大会もマウンドに上がった。

↓ 球威が戻った和田

ただし、まだ万全ではないのでイニングや投球数を制限したり、登板間隔を空けたりして状態を維持している。それでも球速はチーム一。限定的な登板が想定され、「流れを変える投球に期待している」と丸山晃実監督。和田は「与えられた場面で、感謝やこれまでの思いを込めて投げる」と、間に合わせた夏に懸ける。

↓ 最後の夏に燃える和田

【長野西】初戦は小海(上田西ブロック)
経験豊富なエース渡利が投手陣の軸になる。和田のほか、右サイドの西澤英透(3年)らも準備する。俊足巧打の3番ショートの久保田創太が攻守のキーマン。ほかにも足の速い選手が多く、機動力が使えるのも強みになっている。

▼6月30日の放課後、長野県営野球で行った屋代との引退試合の模様▼

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