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【高校】選手権長野大会 27日の決勝戦の見どころ

第105回全国高校野球選手権記念長野大会

長野大会は27日、長野オリンピックスタジアムで決勝戦を迎える。上田西(第1シード)―松商学園と、春秋の県優勝校が夏の舞台で真の王者を決することになった。

準決勝で上田西は日本ウェルネス長野に3-0、松商は都市大塩尻に11-6と対照的な勝ち方で決勝に進んだ。上田西は隙のない試合運び、松商は勝利への執念が光った。

上田西は準決勝で左の服部が108球完投。22日の準々決勝で登板したエース権田(6イニング85球)、滝沢(3イニング、32球)の両右腕を温存できた。準々決勝時に熱中症の症状が出た権田は回復しており、決勝はエースの先発が予想される。

松商は、準決勝で右の竹内が先発(2回1/3、44球)、左のエース大塚がリリーフし6回2/3、82球を投げている。3本柱の一人、左の齋藤が22日の準々決勝(5回コールド、94球)以来、中4日で先発し、抜群の安定感を誇る大塚がリリーフで控えるパターンか。

上田西は準々決勝で6安打2得点、準決勝では8安打3得点と、相手左腕がよかったとは言え、攻めあぐねている印象。ただし、3番横山、4番小林がマークされる中、5番片平以降の下位打線が勝負強さを発揮し、少ないチャンスで効率的に得点している。

その少ない得点を無失策のディフェンスで守り切っているのがこの夏の上田西のスタイルになっている。

一方で松商は準々決勝、準決勝とも11得点と、相手投手が猛暑で疲労が見えていたとはいえ、打線は好調。3番山岸は相変わらず好機に強く、4番市川も完全復調。前田主将はじめ下位打線もしぶとくつなぎで、上位に回している。

準決勝で2つの失策が記録されたが、好守で失点を防ぐ場面もあり、守備力の評価は変わらない。

ともに強力投手陣を中心に堅い守備からロ―スコアでの勝負するチームカラーだが、午前10時プレーボールといえオリスタの猛烈な暑さで試合が大きく動くことも考えられる。戦力的に互角な上に、投手を含めた疲労の蓄積にも大きな差はないだけに競り合いが期待される。

上田西は15年以来、松商は2年ぶりの優勝を狙う。現チームで両校の公式戦での対戦はない。

↓ 上田西のエース権田

↓ 昨夏、負傷交代のリベンジに燃える松商・齋藤

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