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【トピックス】中京学院大軟式の平谷(松本第一高出)、全国制覇引っ提げ西濃運輸軟式へ

松本第一高出身で中京学院大(岐阜)軟式野球部4年生の平谷光盛は、4月から西濃運輸(岐阜)に就職し、強豪の軟式野球部でプレーを続ける。大学4年次には全国制覇にも貢献したリリーフ右腕は、一段階上の社会人の舞台でも存在感を示す。

↓ 母校松本第一高に挨拶に訪れた平谷(2月3日)

平谷は松本第一時代、右サイドのエースとして2年秋は北信越大会に進み、初戦を突破している。2回戦で奥川恭伸(現ヤクルト)擁する星稜に敗れた。打撃センスも非凡だった。

↓ 2年秋の北信越で投げる平谷

平谷は、父も県内軟式の強豪企業チームでプレーしていたり、松本第一の先輩が中京学院大軟式野球部に所属していたりしたこともあり、「軟式だとその後の選択肢が多い」と判断し、大学で初めて軟式の道に進んだ。

入部当初は初めて握る軟式球に戸惑いもあったが、体の前でリリースするなどフォームを修正しフィットさせた。2年次から中継ぎ、先発と登板機会を得て、4年生になって2大大会の一つ全日本大学軟式野球選抜大会(8月・長野オリスタほか)で準優勝。さらに11月の全日本大学軟式野球選手権(大阪)ではリリーフとして、3大会ぶり3回目の優勝に貢献した。

↓ 昨秋の全日本選手権を制した中京学院大

平谷は投げる位置を右スリークオーターに上げ、130㌔前半の真っすぐとカーブを武器にテンポと制球の良さで、少ない球数で打ち取った。平谷は「チームの意識が高く、日ごろからどのチームよりも練習していた」と自負。「攻め方など戦術が緻密で、楽しく勝っていけた」と、軟式の魅力を語る。

↓ 大学時代の平谷。高校時代からフォームを変更した

卒業後もプレー継続を希望していたところ、西濃運輸から声がかかった。西濃運輸は天皇賜杯常連で、国体でも入賞経験がある強豪。平谷は「1~9回まで投げられる準備をし、持ち前のテンポの良さでチームにリズムをつくる。打撃も得意なので投打で貢献したい」と、早くもチームの一員として自覚を見せる。

<ひらや こうせい>
塩尻市出身の22歳。塩尻東小1年から塩尻リトルで野球を始め、塩尻中で松本シニア。松本第一高3年夏は、岡谷南との2回戦で降雨再試合の末に敗れた。172㌢、75㌔。右投げ左打ち。

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