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【高校】オフトレ訪問43 下高井農林(秋北信1回戦) 宮島主将、一人でチーム守る

昨夏に続いて秋の大会も単独出場した下高井農林だったが、北信予選1回戦でコールド敗退した。チームの大半が助っ人で構成されており、実質唯一の部員宮島光風主将(2年)が冬場も一人で練習を続けている。

↓ 三井監督とティー打ちする宮島主将

【北信予選】
▽1回戦
下高井農林
00000 0
2305X 10
長野南(5回C)

下高井農林は秋の北信1回戦で長野南と、ともに9人ぎりぎり同士で対戦。農林は5失策と守備が乱れ失点を重ねた一方、打線は1安打に封じられて5回コールド負けした。

農林は出場9人のうち7人が助っ人で、野球未経験者もいた。宮島主将のほか、鈴木晴也(2年)も部員登録しているが、もともとマネジャー希望で入部しており、公式戦のみ外野手で出場した。

宮島主将は「単独チームで出たかった。みんなで楽しくやりたかった。助っ人の力を借り楽しくできた」と納得する。

もともと野手の宮島主将は3年生が引退した昨年夏から投手に挑戦。エースとして5イニングを投げ切り、被安打6、与四死球は5。アウト12個のうち、6つは三振で奪った。「アウトの半分を三振で取れて上出来だった」と満足する。

雪が多い地域で冬場はピロティ―や体育館での練習になる。平日は水曜日以外が活動日で、三井雅博監督らを相手にティー打撃やキャッチボールなどを行う。一人でも置きティーやネットスローなどに取り組み、「一人でも壁に向かって投げたりして、よく練習している」と三井監督も感心する。

宮島主将は「この冬は打撃より投球に専念したい」と体重移動や体のひねりなどを意識して練習する。一人の練習にも「心細くはない。自分に向き合ってできる」と前向きで、「夏まで単独で出たい。農林野球部を絶やさないように新1年生を入れたい」と、新シーズンをにらむ。

↓ 体育館で投球練習

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