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【高校】県高野連が審判講習会 〝2段モーション〟解禁などに対応

高校野球シーズンの到来を告げる県高野連の審判技術講習会は3月10日、セキスイハイム松本スタジアムで行った。投手の「2段モーション」解禁など特別規則の変更ポイントを確認したり、基本動作を実践したりした。

↓ 参加者全員で基本ジェスチャーとコールを反復

県高野連登録の審判委員134人のうち、新人を含む73人が参加。東京六大学野球連盟所属の審判員、佐伯謙司郎さんと御手洗悠さんが講師を務め、松商学園と松本国際の野球部員が実技講習でモデル役となった。

今季の特別規則の主な変更では、投手の2段モーションが反則投球に当たらなくなる。さらに投球時に軸足のかかとを上げてから始動する「ヒールアップ」も基本認められる。

講習会では、ワインドアップやセットポジション時での投球、けん制、プレート外しのケースを想定して、講師が実技を示して反則か否かを説明。参加者や高校生投手からも細かい質問が寄せられた。

↓ 球審の立ち位置やボールの追い方を確認

また伝令によるタイムとは別に、捕手を含む内野手が投手のところに行く、いわゆる〝一人歩き〟のタイムの回数がこれまでは無制限だったのを、試合進行をスムーズにするために「1イニング1回1人だけにする」という新たなルールも確認。参加者は「二塁打の走者のエルボーをベンチ選手が取りに行っている間に、捕手が投手のもとに行くのはタイムになるか」などの質問が出た。

このほか球審の構えやボールの目の追い方、各塁での位置取りなど基本的な動作を実践、確認した。

上條亮審判部長は「審判員は黒子に徹し、ストライクゾーンがまちまちにならないように確認するなど、審判員によって試合状況が変わらないようにしていきたい」と話していた。各地区でも5月末までに講習会を開く。

↓ 球審の実践講習

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