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【高校】長野大会4回戦展望 最注目は松本国際対松商学園

第106回全国高校野球選手権長野大会
(県営上田、セキスイハイム松本、長野オリスタ、しんきん諏訪湖)

ベスト16が出そろった。7月17日に4会場で4回戦8試合を行い、ベスト8が決まって来る。ここまでシード2校が姿を消しているが、対戦相手も強豪で16強の顔ぶれに驚きはない。

公立私立別では私立7校、公立9校で、公立対決が2カードあるため、8強には公立が少なくとも2校残ることになる。

また地区別では、北信5校、東信3校、中信5校、南信3校がそれぞれ残った。

各チームとも2、3試合を行い、互いにデータは取れた中での対戦。さらに日程的な有利不利もあり、総力戦となってくるのが4回戦だ。各カードの見どころを紹介する。

【松本】
都市大塩尻(第1シード)―赤穂
〇…4回戦の注目カードの一つ。最も安定感のある都市大に、秋県8強の実力校・赤穂が挑む。都市大は自慢の投手陣は順調だが、春の主力野手が3回戦でスタメンを外れたりした。4回戦はどんな布陣を組むか。赤穂は3回戦が継続試合で中1日となり、特に投手陣の起用法が注目される。抽選後、ともにこの対戦を想定して準備してきただけにどんな対策を講じてくるか。

長野商―松本美須々ヶ丘
〇…初戦でシード松本第一を破った長商は、2年生エース加藤が絶好調。13日の3回戦で完封しているだけに先発をどうするか。美須々は雨天順延で中1日となり、3回戦で完投したエース丸山の起用が鍵。総合力では長商が一枚上で、美須々はロースコアに持ち込めるか。

【上田】
松本国際―松商学園
〇…4回戦の最注目カード。初戦で第2シード上田西に完勝した松国と、ノーシードながら優勝候補の松商がここで対戦。松国は上田西戦、春はベンチ外の2年生左腕市川志が快投した。再び市川志が頭からくるか、エース右腕市川貴、田中ら好調投手陣をどう使うか。松商は継続試合で中1日だが、コールド勝ちしエース櫻井を温存できたため影響は少なそう。難敵との一戦はエース櫻井に託すか。打線は1番抜てきの伊東はじめ上位が好調。松国投手陣対松商打線の構図となるか。

佐久長聖(第5シード)―松本県ヶ丘
〇…強打の長聖打線を、県ヶ丘のエース赤羽良ら投手陣がどう抑えるか。打ち合いでは長聖に分がある。ただ長聖も3回戦では4失点しており、継投をパターンとする投手陣に付け入る隙はありそう。

【オリスタ】
長野日大(第3シード)―上田染谷丘
〇…実力通りの顔合わせ。日大はエース左腕山田をここまで温存してきたが、4回戦はどうするか。打撃はじめ総合力は、染谷を一歩リード。染谷は継続試合で中1日となるが、エース富岡の右腕にかける。打線に目が行きがちな日大だが、山田以外の投手もレベルは高いだけに、染谷は打ち合いを避けたい。

長野俊英(第4シード)―上伊那農
〇…厳しいブロックで点差以上に苦しい戦いを強いられてきた俊英は、連投のエース伊東をどう使うか。左の千野、2年生佐藤らほかの投手もいい。3回戦で延長13回の死闘を制した上農は、中1日で強豪と対戦。フル稼働した投手陣が、好調俊英打線に対して再び踏ん張れるか。

【諏訪湖】
東海大諏訪(第6シード)―飯山
〇…東海は、3回戦未登板の小野、和田の県内屈指の左右二本柱をどこで使ってくるか。飯山はここまで3試合すべて二けた得点と打線が好調だが、江口、田村ら投手陣の出来が鍵。投手力に目が行きがちな東海だが、打線はよくつながる。総合力は東海が一枚上。しかし飯山は体が大きかったり運動能力の高かったりする選手が多く、力と力の勝負に期待。

小諸商(第7シード)―中野西
〇…諏訪清陵、松本深志の公立実力校に逆転勝ちの小諸商は、公立とは思えない選手の動き、層を誇る。振れる打者とつなぐ打者と役割が明確で、エース東海林はじめ複数投手がいずれも試合を作れる。中野西は継続試合で中1日となり、連投となる黒岩、木村の2枚看板が踏ん張れるか。中西はロースコアで勝機を探る。

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