【中学】地域移行見すえ「オール諏訪」が始動
中学部活動の地域移行の受け皿を見据え野球の社会体育クラブ「オール諏訪」が諏訪市に立ち上がり、活動を本格化している。部員不足でチーム編成が難しくなっている学校もあり、野球をやりたい中学生の活動の場を提供していく。
↓ 元広島の木村総監督の話を聞くオール諏訪ナイン
諏訪市内の4中学校には野球部があるが、部員減少からすでに連合チームを組んで活動していたり、近い将来、連合が想定されたり、活動の継続が厳しくなっている。そこで部活の地域移行を見据え、諏訪地域(6市町村)で小中学生を対象に大会を運営している諏訪市少年野球会(小泉信一郎会長)が母体となり今年1月、オール諏訪を発足させた。
これまで市内2中学校の1、2年生5人と、4月に中学生になる小学6年生12人が参加。週末にクリーンレイクグラウンドなど活動している。認定指導員3人、審判員も確保しており、中体連や軟式野球連盟の大会にも出場できる。
↑ ↓ 週末に練習するオール諏訪
上諏訪中2年の林千翔は、所属していた社体チームが廃部となり移籍。「新3年生としてチームをけん引する。中体連で南信優勝し県大会に進みたい」と張り切る。
隣町の下諏訪南小6年の奥村陽斗は、地元チームでなく「人数が多く、南信大会を狙える」とオール諏訪を選択。「元気でみんな仲良くできている」と、なじんでいた。
中学3年引退後の受け皿、諏訪クラブで監督経験のある高田雅俊監督は「勝たせたいが、高校に行って活躍できるための土台づくりを大事にしていく」と、指導姿勢を語る。
↓ 高田監督からアドバイスを受ける諏訪ナイン
さらに元広島の捕手で、市内で飲食店を営む木村一喜さんが総監督に就き、定期的に指導に加わる。木村総監督は「ゆくゆくは諏訪から甲子園出場、プロ野球選手を輩出できるように力を貸したい」と心強い。
宮部周一チーム会長は「野球をやりたい子どもたちが活動できる場をつくっていきたい」と話す。諏訪地域全域から受け入れる。【問】事務局の黒岩さん(090・1427・4524)
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