県内青少年野球人口が昨年度増加に
県野球協会に加盟する小中高校の各団体の登録者数が、昨年度増加したことが4月24日、同協会の総会で分かった。新型コロナを挟み全国的に野球人口が減少しており、県内も減少の一途だっただけに、今後の大きな一歩になりそうだ。
登録者数は総会資料に掲載。県協会に加盟する小中高世代の団体は高野連(硬式、軟式)、中体連軟式野球専門部、リトルシニア、ボーイズリーグ、リトルリーグ、軟式野球連盟(小学生部門)で、昨年度の登録者総数は8,218人で前年度より28人増えた。
↓ 県野球協会がまとめた青少年世代の登録者数の推移
県協会の前身の県青少年野球協会が動き出した2013(平成25)年度は総数が12,941人でそれ以降、毎年500人前後のペースで減っていた。
昨年度の登録者数では中学年代の健闘が光る。特に中体連は、13年度から半減し地域移行の混乱もあり、減少が予想されたが45人の増加。軟式野球専門部の田口治委員長はまだ分析はしていない上で「小学校で野球未経験者が中学で入部しているケースをよく耳にする」と話していた。
増加の明確な分析はされていないが、各地区の野球協会が開催する野球普及イベントなど地道な取り組みや、ドジャース大谷翔平選手のグラブ寄贈などさまざま要因が働いと考えられる。
県内の小中高生の児童生徒数は毎年3,000人前後のペースで減っている。その中で中高の多くの運動部は微減、横ばいの状況で、野球だけが「一人負け」に近い減り具合だったが、最近の増減率からもひとまず歯止めがかかったと言えそうだ。