松沢呉一のビバノン・ライフ

銭湯で知った田口淳之介と小嶺麗奈の愛の行方—懲戒の基準[31]-(松沢呉一)

パターナリズムから抜けられない大学教員—懲戒の基準[30]」の続きです。

 

 

 

銭湯ミーティングで観た田口淳之介と小嶺麗奈の愛の物語

 

vivanon_sentence6月11日、銭湯でミーティングをしました。

編集者より先に脱衣場に出たら、テレビではワイドショーが流れていて、田口淳之介小嶺麗奈の初公判を詳細に伝えてました。そんなに大きな話題になっているのか。大麻の話というより、愛の話になっているんですね。「大麻愛」は今までになかった斬新な展開です。

ワイドショーでは田口淳之介の土下座シーンがまた使われていて、近くにいたじいちゃんが服を着ながらこう言いました。

「若いのにしっかりしているな」

田口淳之介は30代ですから、そんなには若くないですが、じいちゃんにしてみたらまだまだ若造。

その横にいた別のじいちゃんがこう続けました。

「ここで泣かないのが偉いな」

ここでは泣かないんじゃないかと思うけれど、涙ぐんでの謝罪もよくあるか。

私としては「大麻合法化の潮流に合わせて、早く日本でも合法化される日を願っております」とでも言ってくれた方が支持しやすいですが、それをやると心証が悪くなって、普通なら執行猶予がつくのに実刑判決になるかもしれない。彼は芸能界への復帰を考えているので、お茶の間受けの意味でも土下座は正しかったのです。とじいちゃんたちの反応を見て思いました。

※テーマが愛にスライドしたことを伝える2019月7月12日付「サンスポ

 

 

元ヒッピー(未確認)のじいちゃんたちは優しい

 

vivanon_sentenceそのじいちゃんたちは違ったと思いますが、銭湯には刺青の入ったじいちゃんも多いですから、ヒロポンをやっていた時代があるかもしれない。あるいはヒッピーをやっていて、西海岸でサイケなボディペインティングをしながら、ガンジャやLSDをキメた体験があったりするかもしれない。よって、じいちゃんだから「大麻やドラッグに無理解な人たち」とは言い切れないですが、理解があろうとなかろうと、世間一般、だいたいこんな反応なのかも。

ここで「大麻は依存性が低く、体への害もほとんどない」といくら言ったところで、厚労省のキャンペーンが浸透している日本では通じず。「大麻への依存が生じるのは、買物依存、ギャンブル依存と同じく精神的依存の問題であって、これはしばしば病理の分野である」みたいなことを言っても共感されないですから、ただひたすら謝罪するのが得策。私だって芸能界で活躍したいので、捕まったら土下座しますよ(笑)。

昨今の世界状況だったら、勝てる余地も少しはあるかもしれないので、闘いたい気もしますが、長期間裁判を続けるのは金がかかるし、骨が折れます。歳をとると骨粗鬆症になりやすいらしいですよ。50代になる頃から、分解酵素がなくなるため、牛乳を飲むと下痢してカルシウムが足りなくなりますしね。

闘うにせよ、謝罪するにせよ、まずは大麻を所持しないとな。どこに行けば売ってるんだよ。国によってはその辺を歩いているだけで声をかけてきますが、国内事情は全然わからん。これはホントの話。この間、美容師が大麻を売ってくれるというので、会いに行く夢を見ました。美容院に行けばいいのかな。

検索しました。

 

 

どっちも大麻販売店になっています。吸う道具や大麻をデザインしたグッズを売ってはいるし、麻の実くらいは売っているかもしれんけど、吸える大麻は売ってないだろ。

 

 

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