マスクは美とエロを増大させる。ただし、マスクと人による—マスク・ファシズム[付録 6]-(松沢呉一)
「ついに私も店でマスクをするように注意されました—マスク・ファシズム[19]」の続きで、この2ヶ月ほどの間にあったことのご報告ですが、マスク・ファシズムとは関係ないので、付録編にしました。
マスク50枚セットで299円
ずっと50枚入りボックスマスクの最安値をチェックしてましたが、その後も記録は更新されています。
値段をどんどん下げていた店はどこも500円前後(税込みだったり、税別だったり)で止まっていたので、これが底値かと思っていたのですが、その後、400円前後で売られているのを何度か見てまして、さらに299円で売られているのを発見。この話はもういいかと思っていたので、写真は撮ってないです。
一時は3,000円で売っている店もあったのに、今や10分の1です。
仕入れ値を切っていると思いますが、その値段でも在庫を放出したいのでしょう。
最近は不織布の使い捨てマスクよりもポリウレタンのマスクを使っている人が多く、あとはオシャレ系布マスクも増えていて、どちらも洗って使い回しているので、不織布マスクはあまり売れなくなっているのだろうと思います。
私も最近はヤクザが好みそうな錦紗マスクを使ってます。分厚いし、布が二重ですが、布は空気の通りがよく、耳のヒモもゆるく調整できるので快適。唾液の飛散を防げればいいのだから、布で問題なし。環境にも優しい。
もちろん、これではウイルスを防護できないので、本気で防護する時はこの上にフェイスシールドです。
※マウスシールドで今まで一番安かったのはこれ。100円。持っていてもあまり使ったことがないので買いませんでしたが。
マスクストラップとブランドもののマスク
私の場合、マスクが苦手な最大の理由は耳が痛くなるからなのですが、あれってマスクによりますね。大きめのマスクだとそんなに痛くならない。私は頭がデカいので、サイズの選択を間違えてました。
という話を中川えりなに会った時にしたら、マスクストラップがあると教えてくまれました。
その後私は調節できるマスクをいくつか買ったので、もう必要ないですが、耳のヒモをゆるめて痛くなくできる方式だとマスク自体がゆるくなって空気が横から出入りしますし、下がってきてしまうこともあるため、医療関係者、介護関係者はストラップを使った方が安心です。
ちなみにその時、中川えりなはブランドもののマスクをしてました。4,000円也。
在宅勤務が増えて出勤時のファッションに気を遣う必要がなくなり、飲み会も減ってオシャレに金を使わなくなった分、とくに女性はマスクに金を使う人が多いらしく、こういう値段でも人気ブランドのマスクはすぐに売り切れるそうですよ。
気持ちはよくわかります。誰もが同じマスクをしているのは気持ちが悪い。そこでちょっとでも差別化をしたい。実際、高いマスクは高いだけの意味があります。
マスクはエロと美を増大させる
「ビバノン」でも少し書いてましたが、マスクってエロいです。とくにSMの世界では隠すことでエロくなる効果が期待され、さまざまなタイプのマスクが使用されています。
エロとはまた違いますが、「マスク美人」という効果もあります。美しさが3割増しになります。想像力が生む錯覚です。
どちらの意味でも、効果の高いマスクというのがあって、値段の高いマスクは高さに見合う効果があります。
ここに出したのはEtsyで売られているマスク(Luxury Black with AB Rhinestone Face Covering with PM 2.5 Mask Filter)で、ムチで叩かれたくなりましょう。3,622円です。ひとつ10円もしない安いマスクではこの効果は期待できません。
このモデルさんはどう見ても美人だと思いますが、マスクをとるとそうでもなかったりします。
世の中にはマスクフェチがけっこういまして、流派も分かれ、女王様仕様ではなく、無地の白や水色の医療用マスクが好きな人たちもいます。
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