脇毛が生えていて当然の人と意外な人—YouTubeで見る脇毛[16]-(松沢呉一)
「YouTubeで見る脇毛」シリーズは「同調圧力を作り出しているのは自分自身—YouTubeで見る脇毛[15]」で終ってました。あのシリーズは新型コロナ関連の記事が読まれなくなってきたため、「ビバノン」の人気テーマである「毛」と新型コロナをカップリングしたらどうかという画期的なアイデアから始まったものですが、それも限界に達し、私自身が新型コロナに飽きてきたこともあって、「もういいか」というのでやめてしまいました。書き溜めてあったものがあったのですが、完成していないものばかりだったので、残りは全部ボツに。
その1本を完成させてみました。
アイドルのデスボイスと銀行員の脇毛
「表はいつも通りだけど—YouTubeで見る脇毛[2]」で、パンク系脇毛やメタル系脇毛を探したのに見つからなかったのが悔しい。いないはずはないですが、脇がくっきりと見えるMVやライブ動画が少ないため、ライブに行って最前列で観察するしかなさそうです。この歳でパンクやメタルの最前列はきついなあ。
ただ、パンク系やメタル系のミュージシャンが伸ばしていても意外性があまりない。生えてて当然。とくにデスボイス系になると、むしろきれいに脱毛している方が意外。デスボイスを出しているのに、休みの日は表参道のオシャレなカフェでマカロンを食べるのが趣味なのと同じくらい意外。
私はどちらかというと、すべてがきれいに同じ路線で統一されている人より、どっかで破綻していたり、相反するものが共存している人の方が好きなので、それはそれで好きですけど。
その点、アイドルがデスボイスを出すのも相当好きです。
そろそろ脇毛を伸ばしているアイドルが出てきて良さそうですが、デスボイスより脇毛の方が難易度が上か? 元アイドルでAVに出るのもいますが、AVに出るより脇毛の方が難易度が上か?
見たことがないですが、保育園の保母さんや銀行員がデスボイスを出すのも好きだと思います。デスボイスと脇毛は私の中での位置づけは近いものがあって、これも見たことはないですが、保母さんや銀行員が脇毛を伸ばしているのも好きです。生け花教室の先生がデスボイスを出すのも意外ですが、和服だと脇毛が伸びていても意外性はあまりない。そこんところはデスボイスと脇毛の違いか。
いかにも脇毛を染めていそうな人
その点、以下の人は、いかにも脇毛を染めそうです。
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