藁人形、元サッカー選手の戦争批判、原因不明の巨大火災など—ここまでの補足や追記-(松沢呉一)
日本の秘密兵器「呪いの藁人形」は頓挫
捕まってしまいましたか。
プーチンの身体に異変を生じさせて、血液の癌や甲状腺癌まで発生させたのに、もうひと息のところで惜しいことをしました。
「呪いの藁人形でプーチンを殺せるか—プーチンが死なないのであれば誰も呪いでは死なない」を書いた段階では、呪い返しが怖かったのですが、捕まった人はとくに健康状態が悪いようには見えず、あの様子だとプーチンやFSBは呪い返しを仕込んでいないと思われますので、意思を継ぎ、恐れることなく呪い続けましょう。
ただし、大きな神社は賽銭泥棒対策で防犯カメラを設置していますし、そうじゃなくても、神木を傷つけることは感心しないので、やはりこれからは自宅でできる呪いに留めたいものです。
ところで、あの藁人形はしっかり作られていると思ったのですが、既成品かもしれない。ネットでナンボでも売られています。一体千円前後で、五寸釘つき。
念を込めて、手作りした方が効くような気がしますが、何事もきれいに作られた既成品の方がいい働きをします。手作りなのか既成品なのか、取り調べの結果を待ちたいものです。
ロシア代表チームの元キャプテン、イゴール・デニソフが反戦メッセージ
ロシアのサッカー選手は、国外に出た女子選手以外では、ほとんど戦争反対の意思表示をしていないという話を書きましたが。このほど、ロシア代表チームの元キャプテンであり、2019年に現役を退いたイゴール・デニソフがインタビューを受ける形で、はっきりと戦争批判をしました。
以下です。
これはインタビュアのノーベル・アルスタミアンのチャンネル。彼はスポーツ雑誌の編集者であり、スポーツ中継の解説者です。
2時間もあるので(インタビューと関係のないコーナーを含む)、自動翻訳ですべて聴くのは大変ですけど、彼の重い決意を尊重して、最後まで観ました。広くは反戦の姿勢と関係するのでしょうが、「我が人生におけるサッカー」みたいな大きなフレームでの話が続いていて、ロシアのサッカーについての細部にも踏み込んでいるので、いよいよ私には理解が難しい。
そういうものなので、以下もそんなに正しくなくて、適当なもんとしてお読みください。
ロシアのウクライナ侵攻は彼にとってはこの上ない恐怖であり、「カタストロフ(Катастрофа)」と表現しています。そのくらいのショックを受けて、2月24日から数日は3時間以上は寝られなかったと言ってます。彼は「すべてが変わったように感じた」と言い、ロシアを離れることも考えます。スペインに別荘を持っていて、家族も親しみがあるので、スペインがそのもっとも有力な候補でしたが、彼はロシアを愛しているが故に国外脱出を選択しませんでした。
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