本日正午(日本時間18時)投票所に集結の呼びかけ—ロシア大統領選に向けた製油所連続攻撃・自由ロシア軍のロシア侵攻など-(松沢呉一)
次々に炎上するロシアの製油所
ロシアの大統領選の投票は3日間行われ、本日が最終日です。この1週間、プーチン勝利に異議を唱える動きが目まぐるしく展開されていたので、まとめておきます。
投票が始まる3日前の3月12日、ウクライナの自爆ドローンがロシア領内の3ヶ所にある製油所を攻撃、炎上しています。
ナワルニーが消えてやっとプーチンは安眠できるようになったのに、また眠れない夜が続いてます。
この中で、ベルゴロドの製油所はロシアで3番目に大きく、この3ヶ所の製油所は操業を停止したため、ロシアの石油処理能力の12パーセントがストップ。この影響で石油不足が生じ、値段が高騰。軍用が優先ですから、民生用が足りない。
とくに今年になって、ウクライナ軍は製油所に狙いを絞ってます。ロシアの西側にある軍用飛行場はドローンに狙われ、被害も出しているため、軍用機の拠点を東に移動させてますが、ヨーロッパへの輸出の関係で、西側に集中している製油所は簡単には移動できません。
さらに、一昨日、昨日とがリャザン州やサマラ州の製油所を次々襲撃。撃墜されて攻撃に失敗した製油所もありますが、とくにリャザンの製油所はロシア最大の規模で、軍に燃料を提供しているため、ここで複数の自爆が成功したのは大きい。これでロシアの石油処理能力はトータルで3割くらい減じたはず。
また、昨日もベルゴロドへの攻撃があり、2名が死亡。何を狙った攻撃だったのかは不明ですが、投票日に合わせたものでしょう。プーチン、激おこ。
ルクオイル幹部、またも不審死
12日にドローン攻撃されたノルシ製油所はニジニ・ノヴゴロド州にあり、大手石油会社ルクオイルの経営です。
ルクオイルは、ロシアのウクライナ侵攻を受けて、懸念を表明したばっかりにプーチンに目をつけられ、元会長、現会長などが次々と不審な死を遂げてますが、13日には副社長も死亡。
ムチャクチャでござりまする。製油所は爆破されるわ、幹部はどんどん死んでいくわ。
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