松沢呉一のビバノン・ライフ

「UBIソフト乗っ取りのため、テンセントが弥助を推した」説—納得できる点・納得できない点-(松沢呉一)

なぜゲーム産業は「歪んだポリコレ思想」に染まるのか—UBIソフトから学ぶ-」の続きです。

 

 

新たな内部情報によると

 

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テンセントによる買収の話が出てきて、私は「テンセントはUBIソフト乗っ取りを謀って、経営を悪化させるために、すべてを仕込んでいたのではないか」と考えた旨を数回前に書きました。すぐに思いつくチープな陰謀論ですから、私以外にも同様のことを言っている人が複数いたのですが、チープな陰謀論では片づけられなくなってきました。

前にも埋め込んだエンディミオンのチャンネルが昨日出していた動画です。

 

 

以下、私の推測で補足をしつつ説明します。

弥助を登場させるアイデアはそれ以前からUBIソフトにあったものですが、2020年にテンセントが強くプッシュし始めたとのことです。

確かに弥助案が採用されるには何らかの力が働いたと考えるのが自然です。日本人を主人公とするシナリオは早くから進行していたのに、2015年から16年にかけて見直しが始まったとしています。おそらく、この時点で弥助案が登場したのだろうと思われます。もし「日本人が主人公では感情移入できないので、“私たちの侍”が必要とされた」なんて理由であれば、すぐさま弥助に差し替えてよかったはずです。

この頃はまだ優秀なスタッフが揃っていたのですから、弥助についてリサーチャーが調べなかったとは思いにくい。その結果、弥助については記録がほとんどなく、侍として大活躍したとは思えないとの結論に至ります。「トーマス・ロックリーとかいう英語講師はあんなことを言っているけど、信用できんな」というので、数年が過ぎました。

そして、2020年、UBIソフト乗っ取りを中国共産党から命じられたテンセントは、弥助に目をつけます(あくまで私の推測)。ヒップホップをバックにラスタヘアの弥助が日本人を殺しまくり、畳を正方形にし、桜が咲くのをバックに稲刈りをし、日本猿の尻尾を長くし、トラロープや軽トラ、ガードレールを配置し、家紋を適当に使い、原爆で破壊された鳥居を再現し、ゾロの刀をパクリ、関ヶ原鉄砲隊の旗を無断使用し、我が中国風のものを至る所に配置し、日本版に中国語テロップを入れれば、おとなしい日本人でもさすがに怒るはずだと。

まだまだあるわけですが、ここまで指摘されている不始末を並べると、「わざとやっているだろ」と思えてきます。

社内でも問題視するのがいたようですが、無視され、開発者たちは失敗することを前提にして進行していたとのことです。

 

 

ポリコレ・コンサル会社が過激に走る事情

 

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これが本当だとしたら、幹部はすでに買収でもされていたか、弱みを握られたかで、テンセントの言いなりだったのでしょう。あるいはよっぽど無能だったのか。

スウィートベイビーがここに関わっていたのかどうかわからないですが、テンセントとともに弥助を推奨し、「日本の歴史なんて知ったことではないので、ゲイってことにしましょう」なんて提案したんじゃないですかね。

 

 

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