「ニューヨーク・タイムス」のデマ報道とハシモト・カズマという虚言者—UBIソフトとともに凋落する旧来メディア-(松沢呉一)
「UBIソフトの株価とテンセントが買収する可能性—内部情報が続々流出」の続きです。
「ニューヨーク・タイムス」のデマ報道
「アサシン クリード シャドウズ=UBIソフト」についても触れておかなきゃと思って再開したのはいいとして、連日動きがあるので、連日取り上げなきゃいけない気分に追われます。それを片づけつつ、どうしても取り上げておきたいテーマも片づけることにします。
欧米のゲーマーが言っていること、書いていることに目を通すと、ホッとするところがあります。なぜ日本で違反が高まったかについて、正確な情報を伝えようとしています。「史実に基づいているようなことを言いながら、史実にはない黒人侍の英雄を登場させ、史実とは違う描写が次々が登場する」と説明し、「自分には判断できないが」という前提で、畳、鳥居、書などのおかしさを取り上げています。
対して2024年9月11日付「ニューヨーク・タイムス」では、この件でネットにちょっとだけ登場して、すぐに消えた平山優・健康科学大学特任教授が「安家の武士の地位は疑問視されていない」「彼が信長に仕えた武士であることは間違いない」と断定した言葉を取り上げています。
こんな新聞より、ゲーマーの方が信用できる時代です。
ハシモト・カズマという嘘つき
また、「ニューヨーク・タイムス」は、以下のような言葉を紹介しています。
日本に関するコンサルタントであり、ビデオゲーム業界の翻訳者であるハシモト・カズマは、アサシンクリードシャドウズの反応は日本でほとんど肯定的だったと述べました。「ヤスケを侍と見なすことに腹を立てていたのは西洋の人々だった」と彼は言い、日本語で書かれた否定的なオンラインコメントの多くは英語から大まかに翻訳されたように見えたと説明した。
このハシモト・カズマはトランス男性らしい。日本の専門家ぶっているのですが、彼が書く日本語は、Google翻訳より劣ります。日本にいる翻訳家でも、「読解は得意だが、書くのは苦手」という人がいますから、これだけで判断はできないですが、弥助の身分についての疑問は日本から始まったと思われ、少なくとも詳細な批判は日本人によるものでしょう。それをSNSやYouTubeをチェックしても読み取れなかったのですから、読解力もほとんどないことがわかります。
それにしても、どんな読み方をしたら、「日本でほとんど肯定的だった」なんてことになるのか。IGN Japanのチャンネルだけ見たんですかね。このことから、彼は日本語がよくわからない専門家である上に、虚言を専門とする人物だろうと推測できます。
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