「韓国を見習って日本も文化予算を増やせ」なんて言っている人を信用してはならない—韓国のポップスに浸ってみた(15)-(松沢呉一)
「NewJeansハニvs.キム・ジュヨンADOR代表の国会バトルと「K-POPには韓国語以外にオリジナリティがない」との声—韓国のポップスに浸ってみた(14)」の続きです。
ウェブトゥーンの株価が半減し、集団訴訟に
時々、「日本政府も、韓国政府を見習って、文化予算を増やせ」なんて言い出す人がいます。公金をスルーさせる団体を作って中抜きをしようと狙っているか、何も考えていないか、どちらかでしょう。
文化分野で現在より税金を投ずる必要のある個人、団体、施設、技術はあるでしょうが、韓国政府を見習うのは愚の骨頂。数字を確認した方がいいです。
芸能事務所の株価が揃ってUBIソフト並みに下落していることは先に確認しましたが、一時、「日本の漫画を超えた」とぶっかましていたいたウェブトゥーンの現在を見てみましょう。
説明不要でしょうが、ウェブトゥーンは韓国発(初かどうかは知らんですが、「ウェブトゥーン」という商標は韓国ウェブトゥーン・エンターテインメントが登録)の縦読み電子コミックプラットフォームで、「Kコンテンツ戦略ファンド」の投資対象です。
2024年10月17日付「Google Finance」より
これもUBIソフトと同類。
ウェブトゥーン・エンターテインメントはNAVER傘下の企業で、ウェブトゥーンの最大手。通称NAVERウェブトゥーン。
この会社が垂れ流したハッタリ情報に騙されて投資した人たちによる集団訴訟も米国で起きています。訴訟に参加する締め切りは11月4日ですので、お忘れのないように。訴訟の内容は「出資者に虚偽や誤解を招く説明をし、会社の事業、運営、および見通しに関する重大なマイナス情報を開示しなかった」というものです。だから、ウソやハッタリで金集めをしちゃダメだって。
日本を超えたとデタラメ情報を流していたウェブトゥーンは日本が唯一の頼み
シェアの2番手はカカオだと思います。子会社としてウェブトゥーン事業を発足し、現在は本体に吸収されています。
2024年10月17日付「Google Finance」より
こちらも似たようなもん。
芸能事務所SMエンタテインメントもカカオ傘下の会社で、SMエンタテインメントの株価を不正操作した疑いで、この7月、カカオの創業者が逮捕され、現在裁判中です。悪いヤツばっかり。
ということもあっての株価の低迷ですが、ウェブトゥーンの不振も大いに寄与してましょう。
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