松沢呉一のビバノン・ライフ

2月に初日本公演を予定している紫雨林はパクリの宝庫—キム・ユナの問題は李在明とのつながりだけではない -(松沢呉一)

 

韓国の同調圧力はあっさり殺人予告に至る

 

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尹錫悦大統領の拘束は実行されなかったようですが、まだまだ混乱が続きそうです。

戒厳令以降、デボジェホきばるんジュジュ李ファミリーなど、私がいつも観ている韓国系YouTuberたちの奮闘ぶりに感激しています。彼らは日本が好きというだけで非国民扱いされてきましたが、今回ははっきりと李在明批判をしていたりしますから、共に民主党支持者から激烈な批判を受けてます。

 

 

しっかり笑いをとっているのはさすがですが、殺害予告までされていますから、けっこうなダメージを受けていそうです。応援しましょう。

それでも、この回はおもに韓国内に向けているのが頼もしい。ホントにやばくなったら、また日本に戻って来ればいいでしょう。日本にはいっぱいファンがいますから。

一方、「私がいつも観ている韓国系YouTuberたち」の中には、いつもと変わらない動画を出しているのもいて、さんぷんちゃんは軽く戒厳令に触れて、「政治に興味がない」と言ってました。それもよし。

優先順位は人それぞれであり、自分の興味があることの優先順位が低い人を叩くべきではありません。他人が興味のあることにすべて対応できるはずがなくて、別テーマでは自分が叩かれることになります。何ちゅう息苦しい社会。まさにこれが韓国です。

他人の選択を尊重し、「今の自分に必要がない存在」だと思えばこちらも無関心でいればいい。個人主義の基本です。韓国は個人主義ポイントが低い国ですから、皆が同じじゃないと不安になります。

こんな時こそ、何事もなかったように、「日本のK-POPファンは渡韓してコンサートに行ってやれ」と言っていたのですが。チェジュ航空機の事故で自粛の強要が広がって、コンサートやイベントが続々中止になってます。そんなことをしたって、死んだ人は戻ってこないのだし、これ以上、経済を悪化させると、ホントに国が破綻しますぜ。そうじゃなくても破綻しそうなのに。24時間追悼するわけではないんだから、追悼しつつ、あとは普段通りにしていればいい。

K-POPアイドルたちがレコード大賞紅白歌合戦に出演することにさえ、韓国では「こんな時に」と批判が出ていることを知って、「バカじゃねえの?」と思いました。ドタキャンなんてできるはずがないでしょう。この時ばかりはK-POPアイドルたちにエールを送りたくなりました。

✴︎2024年12月30日付「スポニチ」 自粛圧力に対して、レコ大出演を表明したNewJeans。NewJeansはいよいよ窮地に立たされていますが、これについては改めて。

 

 

北朝鮮とつながる李在明を支持する人々の不可解さ

 

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それにしても、北朝鮮と繋がっている李在明を支持する人たちや、見え透いた李在明の扇動に簡単に乗っかる人たちが理解できない。

尹大統領弾劾デモに参加していた人の中には熱が下がって、「どっちも問題あり」という考えに転じた人たちもいて、「共に民主党支持」「国民の力支持」に加えて、もう一つの選択肢があった方がいいので、望ましい動きです。「戒厳令宣布は許すまじ。だから、李在明支持』は危険すぎます。

北朝鮮は敵国ですよ。かつ中国のように裏で支援している国はあれども、ロシアを全面的に支援する世界唯一の国です。友好国のはずのベラルーシだって距離を置いているのに北朝鮮と来たら。

すでに北朝鮮軍は数千人の死傷者を出しています。

 

 

死と交換にウクライナ軍の砲弾やドローンを消費させることで、その役割を果たしていますし、欠陥が多いにしても北朝鮮提供の兵器がロシア軍を支えていて、このままだとウクライナは相当に不利な条件で停戦を飲むしかなくなりそうで、北朝鮮の役割は決して少なくない。今後、長い長い間、ウクライナ人は北朝鮮への恨みを忘れることはないでしょう。

そんな国と通じている李在明をどういう論理で信用できるかがわからない。李在明が大統領になったら、日本だけでなく、欧米諸国からソッポを剥かれるのは必至です。

 

 

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