松沢呉一のビバノン・ライフ

生島ヒロシの降板には何かありそう—「月刊 生き違い新聞」のゲスト候補がまたひとり-(松沢呉一)

 

なぜ生島ヒロシは降板したのか

 

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昨年来、フワちゃん松本人志中居正広TKO木下だけでなく、小沢一敬, ジャングルポケット斉藤など、生き違えたタレントが続々誕生していて、「月刊 生き違い新聞」のゲスト候補には事欠きません。

そして、ここに来て、また一人生き違えました。生島ヒロシです。生島さんが「月刊 生き違い新聞」にゲストで出たいと言うなら大歓迎。TBSの番組を降板したのはどうも納得しにくく、詳しい話を聞きたいです。

私の30代はラジオとともにありました。私が関わっていたのは、もっぱらFMですが、テレビのような「ゴールデンと深夜枠」といった極端な「番組格差」がラジオにはありません。私がラジオをよく聴いていた10代の頃は深夜放送が人気でしたが、その後は若い世代が離れ、朝や昼の方が聴いている人が多いでしょう。あとは野球中継か。

その程度の差はありますが、どのみち制作費は知れているし、ギャラも知れていて、枕営業なんてもんはまずない。ラジオに出たいんだったら、スポンサーを探して企画を持ち込めば高い確率で番組を持てますから。

そんなもんですから、テレビのように、深夜番組に関わってもテレビの全体像はわからないってことが起きにくく、その経験から、生島ヒロシの降板には大きな疑問があります。

セクハラ、およびパワハラということですが、セクハラの内容は、エロ動画を送ったとのこと。相手かまわず送っていたようですが、このこと自体、特定の相手に送って嫌がらせをする、または性的関係を強いようとしていることに比すと、悪意のなさを感じ取れます。それでも不快になった人がいたのでしょうけど(本当にいたのか?)、これなら通常は厳重注意で済ませるでしょう。

フジテレビなんざ、セクハラの典型である「優越的地位を利用して性的な関係や交際を迫る」を全社平均で7%も体験しているんですよ。悪質なセクハラでも放置されているのに、そこそこは気の知れた相手にエロ動画を送るだけで降板は厳しいって。

松本人志や中居正広、TKO木下らとはまるで違います。「ありふれている」とまでは言わないですが、芸人でもミュージシャンでも役者でも、表の顔では一切匂わせないながら、スタジオから出るや否や猥談を始めるのがいます。エロ写真や動画を送るのもいましょう。

私の知人でも送ってくるのがいます。最近付き合いがないですが、女でもいます。私に送っても、なんら問題がなく、喜ぶだけ。生島ヒロシだって、「送っていい人」「いけない人」の見極めくらいできると思うのですが、そうでもないんですかね。歳をとって、勘が働かなくなったのでしょうか。

✴︎「生島企画室」より「弊社所属の生島ヒロシに関するご報告」。上は生島企画室代表名義、下は生島ヒロシ名義

 

 

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