ふわっちと借金と整形と殺人—3月19日の「月刊 生き違い新聞」-(松沢呉一)-(無料記事)
昨日の出来事
昨日の昼頃、ヘリコプターが飛ぶ音で目が覚めました。時々あることなので、そんなに気にしていなかったのですが、まもなく高田馬場で殺人事件があったことをネットで知りました。被害者は若い女性で心肺停止状態とのこと。
あの場所はよく知ってます。蕎麦屋の脇です。蕎麦屋は商売上がったり。高田馬場駅前からの流れで、飲食店、ジム、コンビニ、学校が飛び飛びでありますが、昼も夜も普段は静かな一角です。
最初に観た報道では、加害者の男はすでに逮捕されたとのことでしたが、加害者と被害者の関係がわからず、人々が逃げ惑っているとの証言もあったため、通り魔的な反抗かと思いました。無差別殺人は怖いです。
しかし、続けて「面識があった」と報じられて、ホッとしました。被害者は亡くなっているのにホッとしては申し訳ないですけど、被害者が際限なく拡大し得る無差別殺人は怖く、それで殺された人は納得しようがなくて、心底同情します。面識があるからって納得して死ぬ人はまずいないわけですが、第三者としては少し落ち着くってもんです。
殺された最上あいさんは、ふわっちなる配信サイトで活動。加害者はそのリスナーで、彼女がガールズバーで働いている時に店に行って面識ができ、そこから彼女は様々な名目で金を無心。加害者は消費者金融から金を借りて彼女に250万円ほど貸していました。最上あいさんは人気配信者で月100万円くらいはスパチャで稼いでいたのに返済されず、加害者は苛立ちを募らせていて、警察にも相談。
この日、彼女は山手線一周企画で中継中だったため、加害者は容易に接近できたのでありました。早い時間だと、そこそこ人が歩いていましょうが、すぐに止められるほどではないので、犯行現場の選択は適切だったと言えます。
通常は被害者の写真を出すのはためらうところですが、顔を出してナンボの配信者ですから、出していいでしょう。鼻と涙袋が整形っぽいですが、一重です。私も福田君も一重推しなので、一重を残すのはいい選択ですが、金を貸している相手が整形すると腹が立ちましょう。その鼻は俺の金だと。
それだけ稼いで、おそらく整形までしているのに金を返さないのはよくわからん。恨まれていると思ってなかったのかもしれないけれど、リアルタイムに自分の居場所を知られる中継をやる神経もわからん。
今んところ、加害者にも被害者にも同情できず、私は蕎麦屋に同情してます。
前から言っているように、犯罪をやらかした人でも刑事的な処罰を受け、社会的制裁を受けた後、「月刊 生き違い新聞」のゲストに来て、なぜ生き違ったかを語っていただきたい。今回の加害者も、シャバに出たら連絡をいただきたい。
でもなあ、情状酌量されても、懲役10年くらいになるかもしれず、私はそれまで生きている自信がない。
3月19日までは生きているつもりです。
翌日は「アサシン クリード シャドウズ」の絶望的発売日なので、UBIソフトの生き違いについて語るかな。