【FE名古屋】 #8佐土原遼 選手 「フレッシュさを忘れず、今季は中心選手として、コート上でリーダーシップを示したい」
ファイティングイーグルス名古屋 #8佐土原遼 インタビュー(2024年8月16日取材)
―加入1年目の2023-24シーズンはどのようなシーズンでしたか。
最初は新しく入ったメンバーも多かったので噛み合わない部分がありました。ケガ人も多く、60試合の中で全員が揃った試合が数試合しかなかった状況で、チャンピオンシップ(CS)を狙えるくらいの成績を残せたことに可能性を感じたシーズンでした。
個人的には移籍して1年目ということで、いろいろなことにチャレンジし、自分の役割を模索しながらプレーしてきました。最初はうまくいく時もあればいかない時もあって気持ちの浮き沈みがありましたが、終盤にかけてワークアウトしてきたことが少しずつ出せるようになってきて、それが試合の結果や自分のスタッツにも影響してきて、自信がついてきました。右肩上がりのシーズンだったかなと思います。
―このオフはどんなことにフォーカスして過ごしましたか。
7月の中旬に1週間ほどアメリカにワークアウトに行きました。海外のコーチ、NBAのコーチの前でプレーしてフィードバックをもらう機会もあり、充実した時間を過ごすことができました。
フィジカルなど自分の武器がある程度通用したことで自信を深めることができましたし、自分の中では「優れていない」「もっと技術を伸ばさないと」と感じていた部分に対して、海外のコーチから「それは武器のひとつだよ」と評価してもらえて、新たな強みを見つけることができました。
―海外のコーチに評価された意外なスキルとは?
パススキルです。これまでもキックアウトはある程度出すことはあったのですが、自分自身ではパススキルが高い選手だとは認識していませんでした。僕のキックアウトのパスを海外の選手が「打ちやすい」と言ってくれましたし、コーチ陣からも「スペシャルだ」と言われました。アメリカには空間に投げるフワッとしたアリウープをスタンディングダンクで決められる高身長で能力の高いプレーヤーがいたので、よりパススキルを活かすことができたこともあると思います。自分としては課題だと思っていたことが武器だと評価されて自信を持つことができました。
帰国後は、スキルコーチとコミュニケーションを取りながら、ハンドリングやシュート力、クリエイトする力を磨いてきました。昨シーズンはどちらかと言うと、広く浅くいろいろなスキルを身につけようと取り組んできましたが、今シーズンは身体の使い方にしても、一つの技術であっても、スピードやどういうタイミングで力を入れるかなど緩急を考えながら、より「深さ」を意識して取り組んでいます。
―今シーズンはどのようなチームになりそうですか?
自分もまだ若手だと思っているんですけど……。FE名古屋は24歳の僕が中間層になるくらい若い選手が多い。フレッシュさはどのチームにも負けないと思っています。
また、ルーキーの内尾(聡理)と神田(壮一郎)、ベテランの並里(成)さんの福岡第一高校出身の3人は、うちのチームが目指す堅守速攻のバスケを高校の時からやってきています。速攻の最初の走り出しをその3人が引っ張ってくれていることによって、チーム全員に「あのスピードに追いついていかなければ」という意識が生まれて、昨シーズンよりも全体的に1つギアが上がって、スピードアップしている印象があります。そういう意味では、昨シーズンよりも(川辺)泰三さんが求めている堅守速攻の部分を強調して試合に出せるのではと思っています。
―個人的にはどのようなシーズンにしたいですか。
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