愛知野球通信+

冬の練習訪問㉒ 知多翔洋 編 “言語化を図り、選手主体でまとまるチームへ”

冬の練習訪問の第22弾として知多翔洋高校にお邪魔してきました。

知多翔洋は昨年の秋に県大会進出。2023年の夏には2勝をして、2019年の3勝に次ぐ成績を収めました。知多地区では常に上位争いをして、県大会にもちょくちょく進む公立高校です。

山本夏輝監督は2022年秋の新チームから監督へ就任。昨年の春は地区予選で1勝もできず、苦しんだのですが、夏に見事な変わり身を見せました。

その要因など、練習の様子を見せていただきながら伺っていきました。

2023年夏

〇8-5杏和
〇7-3桜台
●2-5名経大高蔵

新チーム後のチーム成績

地区予選

〇7-0半田東
●1-3大府
〇11-4阿久比
〇7-0東海樟風
〇11-8横須賀
●0-8日福大付

県大会

●3-8向陽

全尾張知多地区予選

〇10-5常滑
〇10-0半田商

全尾張大会

●0-12愛知黎明(5回コールド)

〇知多翔洋の練習環境・チーム状況について

知多翔洋は3年生が8人。2年生が14人。マネージャーが3人となっています。

グランドは試合の開催が可能な大きさ。ただ、もちろん他の部活も使用するため、平日は共用となり、黒土の部分と外野の一部で練習を実施。朝練は自由参加となっているが、グランドが全面で使えるというメリットがあり、そこでフリーバッティングなどを行う。そのためほとんどの選手が朝練は行うそう。

平日は16時から18時30分まで練習を実施。夏場も同じくらいの時間で、19時までには下校できるようにする。遠い生徒は1時間くらいかかるので、なるべく20時までには家に着けるようにしているとのこと。

月曜日はオフ。土日について冬の期間は午前中にグランドを使って練習。午後は自主練を中心に行う。シーズン中は練習試合を実施。ホームで試合を行う割合が若干多いが、本音はホームとビジターを半々くらいにしたいとのこと。
「公式戦は基本ビジターとなり、球場や他校に出ていく形。そういった移動への慣れや、選手の様子を見る上でもビジターでの練習試合は貴重な経験。その中での選手の対応力も見たい」と山本監督。

選手に要点を伝える山本夏輝監督

〇冬トレのテーマ

「何のために、どんな意識と考え方でやるのか、です」。

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