あの日の中村祐太。現役ドラフトで西武入りした快腕の忘れられぬ熱投劇。

中村選手(筆者撮影)
やや緊張した面持ちで中村祐太は記者会見場に現れた。
「10年間お世話になった広島カープには感謝していますし、そして現役ドラフトで取っていただいた西武ライオンズさんには、感謝してます。まず結果を出すことが恩返しになると思ってるので、いい準備をして、キャンプに合わせられたらなと思います」
冒頭の最初に口にした言葉にはしっかりとした力があった。
無理もない。プロ入りして10年。当然、1軍定着を目指してきた。先発中継ぎとしてプレーしてきた矜持が彼にはある。
今季は5試合登板にとどまったとは言え「投げる体力に自信がある。先発でも中継ぎでもどちらでもいける思う」と決意を滲ませた。
そんな中村で思い出すのが、彼が高校2年春の時に出場したセンバツでのことだ。
(残り 1073文字/全文: 1476文字)
この記事の続きは会員限定です。入会をご検討の方は「ウェブマガジンのご案内」をクリックして内容をご確認ください。
ユーザー登録と購読手続が完了するとお読みいただけます。
会員の方は、ログインしてください。
外部サービスアカウントでログイン
Twitterログイン機能終了のお知らせ
Facebookログイン機能終了のお知らせ