限界突パ

サイン伝達はあったのか?その紛らわしい行為が大きな損失を生む

5月21日のプロ野球・西武ーロッテ戦において、サイン伝達があったのではないかと疑惑がSNSを中心に上がっている。

1回表のことだった。1点を先制していたロッテはなおも一死満塁と攻め立て6番の中村奨吾が打席に立っていた。その3球目。セカンドランナーのソトが右手を動かすポーズ。その刹那、西武の先発・今井達也がスライダーを投じ、中村がそれを左翼線に運ぶ2点適時打を放ったのだった。

真意は定かではないが、この動きが大騒ぎになったわけである。

筆者はサイン伝達を許さないタイプのジャーナリストだ。特に、高校野球においては厳しく「フェアープレーの対局に位置する行為」とする一方で、選手の未来を考えない指導者のエゴでしかない断罪している。実際、アマチュアの舞台ではサイン伝達をしているチームの選手ほど、プロの世界では苦しむ傾向にあると感じている。

この原稿を読んでいるファンにはぜひ自チームの伸び悩む選手の出身校を見ていただきたい。決して無視できない話なのだ。全国大会で結果が出ているからといって、決して、いいことではないと見て取れるのだ。

アマチュアに関しては、選手の成長を阻害するため、絶対にやめた方がいい。

ではプロ野球の舞台ではどうなのか。

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