限界突パ

西武が5度目の5連敗。低迷の盟主の打開策はセオリー度返しの作戦?

またも泥沼の5連敗。
2度のトレードを敢行してもパリーグの最下位・西武はなかなかトンネルから抜け出せそうもない。

以前よりは安打数は増えた。6日のロッテ戦では1ヶ月以上ぶりに二重桁安打を記録。「手も足も出ないような状況は抜け出している」と渡辺久信監督代行の言葉は負け惜しみではない。

投手陣がしっかりゲームメイクしてくれるから試合としては接戦が多いのも事実だ。

しかし、勝ちきれない。

終盤の1点を争う機微な勝負となったところで、いつも、突き放されていく。終盤まで粘って接戦を演じながらも、結局は敗れるのだ。

WBCのあの大舞台で簡単に送りバントを決めていた源田壮亮さえ犠打を失敗する。犠打だけではない。1点にこだわり、スクイズなどさまざまな仕掛けをするが、なかなか成功しない。一方で、相手の同じような策は見事にハマる。

練習不足でも技術不足ではないはずだ。「選手たちは真剣にやっている中でミスが出ただけ。誰も負けたくてやっているわけではない』と指揮官は繰り返していうが、なぜか、うまくいかないのである。

接戦の脆さで象徴的だったのが9日の日ハム戦だった。

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