京滋ベースボールパーク(KBP)

コロナ集団感染で出場辞退を経験した元京都国際主将・辻井心が当時の裏側を語る

阪神甲子園球場で熱戦が連日繰り広げられる第97回選抜高等学校野球大会。高校球児にとっては晴れ舞台であり、結果に関わらず、出場できたこと自体が大きな勲章となる。

だが、出場権を掴みながら、自分たちが不祥事を起こしたわけでもないのに出場辞退に追い込まれたチームが3年前にあった。それが京都国際である。大会直前に新型コロナウイルスの集団感染が発覚して開幕前日に出場辞退を余儀なくされた。

この年の京都国際は近畿大会8強止まりながらもエース左腕の森下瑠大(DeNA)を中心に昨夏の甲子園4強メンバーが多く残っており、優勝候補の一角に挙げられていた。それだけに残念に思った高校野球ファンも多かったことだろう。

実際に当事者たちはどう感じていたのだろうか。当時の主将で、現在は同志社大でプレーを続けている辻井心に振り返ってもらった。

開幕直前にコロナ集団感染

センバツに向けての調整は順調。「ピッチャーもだいぶ仕上がっていて、チーム全体が良い雰囲気でやれていたと思います」と手応えを感じていた。

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