宮崎に現れた「寺原以来の怪物」 最速153㌔の2年生右腕・藤川敦也(延岡学園)
宮崎県の野球界がヒートアップしている。「ついに本物の怪物が現れたのだ」と。
夏の前哨戦、県選手権1回戦で延岡学園の2年生右腕・藤川敦也がストレートを投げ込むたびに、スタンドや関係者席は「寺原以来の怪物だ!」とお祭り騒ぎとなった。
言うまでもなく「寺原」とは、同じ宮崎県の日南学園からドラフト1位で福岡ダイエー(現・ソフトバンク)に入団し、NPB4球団でプレーした寺原隼人その人である。寺原は3年夏 の甲子園で高校生歴代最速とされる158㌔を投げ、プロ・アマ混成で野球日本代表が結成させるようになって以降、史上唯一高校生で代表に選出にされた正真正銘の「怪物」だ。
そんな寺原を彷彿とさせるパフォーマンスだった。
都城商との対戦したこの試合は、4回途中に雨が強まり、0-0のまま試合が中断。その後、天候の回復が見込めず中1日を挟んでの継続試合となった。そんな難しい状況の中で藤川は延長11回を投げきり、被安打6、16奪三振という圧巻の投球を披露。そして、最速が153㌔を計測したのだ。153㌔は現高校2年生世代の全国最高速(6月23日時点)である。
しかも、だ。継続試合再開後の7イニングで投げた82球のうち、球場設置のスピードガンで150㌔を超えたストレートが、じつに18球もあった。これはもう、スピードガンの誤表示でも“まぐれ”でもない。正真正銘の150㌔超球投手と太鼓判を押していい。ちなみに“先代”の寺原は高校2年時点で最速は147㌔だった。
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