人数が増えたぶん、チーム内にはいろんな考え方が増えた━━楊志館(後編)
OBの赤峰淳監督を迎え、2年目の夏を迎える楊志館(大分)。
2007年夏の甲子園で初出場8強入りを成し遂げたチームも、近年は苦戦の連続だ。
今年も初戦の相手は実力校の藤蔭。2018、19年に大分の夏を連破した強豪だが、相手がどこであれまず目指すべきはチーム1勝だ。
夏の大会を目前に控えた6月中旬、気合の乗った大声が飛び交う野球部専用グラウンドを訪問した。そこには県内の部長として甲子園最多出場&最多勝利の記録保持者でもある赤峰監督によって、目の色を変えた選手たちが躍動する姿があった。
「自分たち3年生が下級生から学ぶことも多い」
武石 浬 (3年) 外野手
自分たちは「声」を大事にしています。練習準備からみんなで声を掛け合い、試合でもミスをした後にみんなで声を掛け合うように心がけてきました。でも、まだまだ満足できるレベルではありません。
今年の4月からは野球部の人数が一気に増えました。夏にベンチ入りする1年生も増えると思います。ただ、1年生は慣れていないことが多いので戸惑うことも多いはず。そこでも彼らが困らないように、自分たちが率先してリードしていけたらなと思います。
人数が増えたぶん、チームの中にはいろんな考え方も増えました。学年に関係なく、いろんなことを言いやすい環境を作っていく中で、むしろ自分たちが下級生から学ぶことが多いかもしれませんね。
ブルペンや部室など、練習環境が新しくなり、4月からは川村耕平コーチも加入し、チームの雰囲気は一段と変わりました。全員が気分よく野球に集中できています。ここからも声を大事にしながら、チーム一丸となって勝ちに行きたいと思います。
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