全国では1勝ごとに持って帰るものが大きくなる━━JR九州・中野滋樹監督②
今年で第49回を迎える社会人野球日本選手権は、10月29日(火)に京セラドーム大阪で開幕する。九州地区第1代表として出場するJR九州は、11月1日の初戦でバイタルネットと対戦。2009年以来の日本一、そして常勝JR九州の完全復活に向けて、中野滋樹監督は「1試合でも多くこなして成長の糧としたい」と語った。
今回は初戦を目前に控えた中野監督の特別インタビュー後編をお届けする。
自分たちが蒔いた種は、必ず刈り取らなければいけなかった
━━日本選手権の第1代表権を獲った瞬間、真っ先にどんな思いが湧き上がりましたか?
「ホッとしたというより“本当によくやってくれた”という思いでしたね。安堵の気持ちはその次です。夏に厳しい練習を課した時には“なんでや!”と思っていた選手も何人かはいたはずです。でも、勝つことによって彼らが“こういうことだったのか”と気づいてくれたのだとしたら、今後は自分たちでやろうと動いてくれるようになるでしょう。“あの時にあれだけのことをやったから結果に結びついたんだ。だったら都市対抗を目指すためには、もっとこういうことをしないといけない”と考えてくれるようになり“もっと、もっと”という思いが出てくるはずですからね。そのためにも、今回は勝たなきゃいけなかったのです。厳しいことをさせる方向に舵を切った以上、結果が出る、出ないは大きな違いがあります。そういう意味では、イチかバチかという部分もありました」
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