最大のライバルに引き出された鳥栖工・松延響の”味” 負けて強しのシン四天王、さらなる成長の予感
【第156回九州地区高校野球 佐賀大会 準々決勝】
〇唐津商 2-0 鳥栖工●
唐津商 110000000=2(9安打)
鳥栖工 000000000=0(4安打)
唐津商
(投)木本 (捕)岩村
鳥栖工
(投)竹谷、松延 (捕)長
[二塁打]岡本(唐)
「制球面では自分より一歩先を行っている」
九州の「シン四天王」のひとり、鳥栖工の松延響。1年夏の甲子園で、強打の日大三を相手に力勝負を挑んだ怖いもの知らずのパフォーマンスは記憶に新しいところ。当時144キロだった自慢のストレートは、現時点で147キロを叩くまでに進化している。
松延響、高校生投手としての完成度は高い。四天王と呼ばれる延岡学園・藤川敦也、海星・陣内優翔、神村学園・早瀬朔と比べると、相手打者を見ながら強弱を付けるのが上手で、ギアチェンジにすぐさま反応できる瞬発力も目を引く。試合中に見つかった課題を、その試合の中で克服できる修正能力も4人の中では頭ひとつリードしている感がある。
その松延が、昨秋の取材時に「対戦を心待ちにしている」と名指ししたのが、唐津商のエース・木本夢翔だった。
先日の記事でも紹介したが、木本は2年春の九州大会で4強入りに貢献し、今春は3月の練習試合で大阪桐蔭を“あわやノーノー”の9回1安打、無失点に抑えた右腕である。
昨秋の取材時にも、松延は「とにかく投げミスが少ない好投手。制球力の面では、自分より一歩先を行っていると思う」と語り、木本の実力を高く評価していた。
このふたりが、ついに初対決の時を迎えた。舞台は3年春の準々決勝だ。木本は先発、松延は2点を追う4回からの途中登板となったが、両者は存分に持ち味を発揮した。木本はチェンジアップとスライダーが序盤からキレ、自己最速を141キロに更新しながら9回で11個の三振を奪う。
松延はスカウトのスピードガンで最速140キロにとどまり走者を背負う場面も多かったが、ピンチの場面での落ち着き、シフトアップ時の瞬発力を見せつけ6回無失点。 “動じない強さ”は、さすがに松延だった。
「木本の投球センス」がもたらしたもの
この試合で松延の深みのある“味”を引き出したのは、他でもない木本の投球センスだったと思う。
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