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【高校長野大会】開幕までに見ておきたい⑤ 丸子修学館・相場魁斗

昨年夏の代替大会も背番号1を背負いながら2回戦で敗退。不動のエース相場魁斗(3年・上田一中出)はその悔しさを胸に最後の夏に臨む。

1年夏からベンチ入りし、その秋には公式戦で登板するなど早くからその名は知られていた。最速は129㌔だが、120㌔前半のストレートを丁寧にコーナーに放り、カットボールやスプリットなど多彩な変化球を操ってゲームメークする。

昨夏の代替大会は地区2回戦の小諸商戦に先発。被安打7、6失点でチームは敗れた。相場は「先輩がいる中で1をもらったが、ボールが甘く入って抑えられなかった」と悔しい思いを抱えてきた。

決して球威で押すタイプでなく、「テンポよくコーナーを突いて打たせていくのが持ち味」と自覚。春の東信2回戦で上田西に敗れて以降、「腕を振っても制球が定まるように投げ込んだ。アウトローに投げ切る安定感が増した」と自信を深めた。

中村仁監督はその特長を理解し、「力勝負に行ったときにやられることがある」と指摘。「身の丈にあったクレバーな投球に徹してほしい」と期待する。

相場は「昨年のような苦い思いをしないように、コースをしっかり突き、気持ちで負けない投球をする」とリベンジに燃える。

177㌢、67㌔。上田一中時代、主戦として全日本少年県大会を制し北信越に出場している。

【丸子修学館】初戦は須坂創成(佐久長聖ブロック)
投手は相場のほか、2年生左腕の平林祥哉が力を付けており、相手によっては先発の可能性もある。中村監督は「打たせていく投手陣なので、しっかり守り、ロースコアで勝負したい」と展望。攻撃は加藤朋貴、中原駿斗のパンチ力のある3,4番が中心。2年生が4人と少ない中、1年生が19人入部。中村恒陽をセンターで起用するほか、1年生が多くベンチ入りしている。来年創部100周年を迎える古豪の復活に向け、大事な夏になる。

↓ 相場とブルペンで投げ込む平林(左)

↓ 鍵となる守りの確実性を高める内野陣

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